今回より歴史問題を含む難しいテーマに就いて私見を紹介します。
 前にも若干触れましたが、中韓両国は日本との関係について、その他多くのアジア諸国とは異なった特異な理解、感情を持ち、多くの日本人の理解を超える言動をすることに驚くことも度々でしょう。
1、歴史認識問題では、日本は真剣には反省していないとか、謝罪が不十分だと叫ぶ一方、戦前日本が与えた人的災難や物的損害に対して、誇大にアッピールし続けています。日本は戦後の70年近い年月、何処の国とも干戈を交えず平和的に交流、国際的にも多くの貢献をしてきており、これが最良の反省の証しと、多くの日本人は思っている。然し中韓両国にはあまり評価されていないと感じています。又戦争中原爆を含む日本全国への米軍の空爆により、膨大な非戦闘員が亡くなったが、戦勝国の論理で戦後処理されてしまった。それに対し公然たる非難は出てこなかった。一見二重基準に見える斯様な情況に、日本人は本当に納得しているでしょうか。
2、東南アジア諸国に対しても戦前多大な災害を与えたが、謝罪表明は中韓両国に対する程は繰り返していません。私は子供時代に南方戦線から引き上げてきた元日本軍兵士の話を何度か聞かされたことがある。現地の人々に対して中韓両国の人々に与えたと同様、言葉にし難いほどの災難を与えた状況を聞きました。然し東南アジアの人々は昔を語る時、“恨み節”よりは、僅かに残る日本語や日本品を誇らしく紹介され、若い日本人レポーターの驚く様子を、幾多のテレビ番組で見ました。
3、断片的には前にも紹介しましたが、大連や上海、武漢など戦前日本の租界地のあった地域が比較的親日的であるのに反し、寧夏の片田舎や黄土高原の如く戦前日本人が何も悪いことをせず、接触自体なかった地域では対日感情が悪い事情にあります。
 又本省人や外省人共に大部分は華人である台湾は、日本に併合され50年間も日本に支配されたが、非常に親日的であり、東日本大地震では人口比率では大陸の数百倍もの義捐金を寄越してきたと言われます。此処にも一つの謎があるでしょう。
4、尖閣諸島の国有化問題では、日本の国内問題であるにも関わらず、中国は百年余前の中国(当時は清国)が弱体で、まともな外交能力のなかった時期に、日本が一方的に領有宣言したと今になって非難し、無効だと主張している。韓国も竹島問題では近・現代の国際法を無視した主張をするだけでなく、初等教育段階から韓国政府の意向を繰り返し教えている。

  以上の如き状況については,多くの学者や評論家が、テレビ、新聞、雑誌等で解説したり論じたりしているが、もう一つ核心には至っていないと思われる。皆さんはどう受け止めているでしょうか。次回より日本人のみならず、大部分の中国人も知らない原因を述べ、日本としての対策の私見を披露しましょう。

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   柳沢経歴 http://www.nakatsu-bc.co.jp/komon/komon-2.html
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