日常業務に直結した技能訓練や学習は、何処の日系企業もOJT手法により実施されていると思われるので此処では触れず、私の経験上お薦めする2点に就き紹介致します。
1.日系企業の社員として、幹部社員のみならず意欲のある社員には5年後、10年後を見据え、社内での将来像に役立つテーマを学習課題として自己申告させ、更に会社の必要性と調整した上決定し、社外教育機関も利用して教育すべきである。その費用の全額会社負担は好ましくなく、交通費とか教材費等ある程度は自己負担とした方が良い。
その方が真剣に取り組むものである。テーマとしては、日本語、英語、会計士、報関員(通関担当者としての資格)、保健師、各種技能等々、当然会社としても有用なものとすべきである(国家資格を取れるものが良い)。
2.その他、担当業務には関係ない自由なテーマでの学習、訓練の機会も与えた方が
良い。例えば音楽や、芸能関係、職業的なものでも本人の現職には関係ないもの等を
指すが、費用的援助は不要だが勤務時間の調整面で会社は援助すべきである。これは
日系企業は会社の発展を期すのみでなく、社員一人ひとりの永続的幸福を願っていると言う事を具体的に示すもので、社員との信頼関係を強化し、愛社精神を育成する上で
目には見えないが大変役立つものである。社用車の運転手が「企業管理者の為の財務
管理」を勉強し始め、退社されてしまった苦い経験もあるが、度量を大きくして許容すべきと思わされた。
 以上社員に対して、大変甘いように見えるかも知れないが、一つだけ条件を付けましょう。即ち進捗情況を毎月報告させることである。少人数の会社なら日本人のトップが
主催し、会社規模の大きさに応じて部門長や担当課長に主催させる。その場合でも間接的にはなるが、報告会の結果は報告させるものとする。
当然ながら資格の内容と会社の必要性に鑑みて、資格取得後は給与にある程度の資格手当てを支給すべきである。
 会社の中には、一人として上から指示されたことのみを仕事とする社員を無くすことである。一人ひとりが技能や資格を身につけ、更に創意工夫し仕事の効率化、仕事手順の改善、品質向上等に役立てるように誘導すべきである。

 一時中断のお知らせ:4月1日より21日までの三週間、中国各地の老朋友達を訪問し、且最近の中国情況を見聞する為、旅行に出かけますので、その間新規ブログの投稿は中断させて頂きます。ご了承願いたく存じます。
柳沢経歴 http://www.nakatsu-bc.co.jp/komon/komon-2.html
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