コロナウイルスによる新型肺炎が武漢で発生し、中国国内のみならず日本を含む世界各国に感染が広がりを見せており、今尚中国に滞在してお仕事を続けておられる方々は大変不便な毎日を過ごされておられることと拝察、同情申し上げます。
私は2002-4年の2年間寧夏回族自治区の北端の砂漠に囲まれた石嘴山市で仕事をしていた時、サーズが発生し厳しく検疫されたことを思い出しています。高速バスで100㎞南方の自治区中心都市の銀川に出かけたが、帰りのバスが石嘴山のバスターミナルに到着すると、看護師達が乗車して来て乗客全員が体温を計らせられた。結果3名の女性乗客は追加検査が必要と告げられ連行されたが、私を含むその他の乗客は自由にして良いと告げられたことがある。
現在の新型肺炎に対しては、1996-9年の3年間、武漢でも仕事で滞在したことがあり、当時私の秘書だった二人とは、現在に至るまで時々連絡をしていたので、今回以前の同僚達を含めて感染しなかったか、日常生活はどうか問い合わせしたところ、ほとんど外出できないので、生活は不便だが皆元気でいるとの返事があった。但し毎日家族を含め、健康状態を職場と住宅団地の担当者に報告しているとのことです。
医薬品、食料品、生活物資は豊富に武漢に運ばれ、薬局やスーパーも営業している由、全国各地から届けられている「思いやり野菜」が安く売りだされているので、生活には支障ないとのことです。海外からも応援物資が届けられているとのこと。学生の勉強はインターネット授業も予定されているが、海外留学予定の息子が予定通り出発できるかどうかのみ心配だとの連絡が来ております。
 尚、私見ではあるが、前回のサーズ騒ぎも今回の新型肺炎も発生源はどうも食用にされた野生動物ではないかと気になっています。サーズの時は広州が発生地だったと記憶するが、広州では野生動物は何でも食べ、「空を飛ぶのは飛行機以外、地上にあっては机と椅子以外足のあるものは何でも食べる」と言われるほどで、武漢も広州程ではないが、野生動物を嗜む愛好者が多く、20年余前私も現地人の誘いを受けて何度か専門のレストランに行ったことがある。生きたニシキヘビを客の目の前でさばくのを見せられびっくりしたが、現地人が愛好する「コウモリ(蝙蝠)」だけは食べませんでした。日本人にとってコウモリを食すなど気味悪い感じがしますが、蝙蝠の文字を偏福と読み替えて縁起が良いのだとのことです。1980年代上海に駐在した時、宿舎の和平飯店北楼の黄浦江に面したレストランの東南角の天井に蝙蝠の絵が描かれており、尋ねると幸せを呼ぶ縁起の良い動物だと聞かされたこともあります。
 扨て、前回予告しました人種問題と民族問題に就いてですが、重なる面も多いので混乱して用いられることが多いので、注意喚起をしたかっただけです。同一人種かどうかは血縁関係にあるかどうか、同一民族かどうかは言語、風俗習慣が同じかどうかを見れば良いと思います。例えば我々日本人は、人種的には縄文人の血をひくのは20%未満で、中国大陸華東地区や朝鮮半島からの渡来人が大部分で、フィリピン等東南アジア系の人々の末裔も僅かではあるが構成人種に含まれるとのことです。これ等は出土した多くの遺骨のDNA鑑定で判明しているとのことです。人種の類似点は容貌を見ればわかります。縄文人の大部分はモンゴル系統で、顔が大きく角ばっているのが特徴で、眼の細いツングース系も含まれ、面長細顔が大体半島系、顔が小さく丸顔が概ね華東系と見て良いでしょう。然し縄文時代から育まれてきた島国特有の風俗習慣が、3-4世代も経ると大和民族→日本民族へと特化して来たとも言えます。日本人は混血民族で、同一人種との見方は誤りです。更に近・現代に於いても、地理的要因、周辺諸国を含む他国や多民族との関係が、民族の特性に多大な影響を与え続けています。続きは次回としましょう。


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