多くのアジア諸国と全く異なり、中国と韓国は何故反日活動を続け、強化しているのか?
「民族的、国家的団結維持の為に外敵が必要で、外敵の役割を日本に担わせようとしている」との見方が多いが、それはほんの一側面に過ぎないと思う。長年中国に滞在、又7-8年間韓国の貿易商社関係者との交流を通じて知り得たより大きな原因は、中国人(韓国人も)自身でもはっきり認識している人達は少ないようである。

1. 今日の産経新聞によると、9月3日付け「環球時報」(グローバルタイムズの意味で、人民日報傘下の新聞で、中国共産党の指導下にある)は社説で、次の如く述べている由:
「中国が強く日本が弱い友好関係が、アジア地域に平和と安定をもたらす」
 これは元々国策であり1972年9月の国交回復時には既に決定されていたので(当時は極秘扱い)、政権担当者が誰であろうと変わらない一貫した中国政府の方針なのです。当時田中首相は、「中国が賠償請求権を放棄してくれた、蒋介石が放棄したので毛沢東も度量の大きい所を示す為、止む無く放棄したのであろう。兎も角大成功だった」と述べたことがあるが、残念ながら彼は真相を知らなかっただけである。当時漏れ聞いていたところでは、「賠償金を取ってしまうと一件落着となってしまうが、賠償請求権を放棄して日本側に道義的な負い目を負わせ続けた方が長期的には、遥かに有利である。信じられないなら今後の日中関係を見ていけば分かる。日本は政府だけでなく、地方政府(自治体)、会社、諸団体から個人に至るまで、中国の現代化に協力せざるを得なくなるでしょう。」と言うものであった。200以上もある友好姉妹都市(県省も)の交流では殆んど、日本側の持ち出しで、民間での寄付行為も多く且つ続けられていることは皆さんもご承知の通りです。
2.  韓国にもあまり報道されないが、政府当局や知識人の対日観に、「日本の古代文明は殆ど
  我々の祖先が供与したものである。にも拘わらず歴史上主なものだけでも日本人は4回も我国を侵略した。若し北朝鮮と日本との間で軍事衝突があれば、我々は直ちに北朝鮮に味方して日本と戦うことになろう。血は水より濃い、ですよ!」と、40年も前だが聞かされたことがある。こう語った韓国人は大正生まれで、日本語も上手で表面的には親日家と見られていた。朴大統領が「日本には千年の恨みがある」と言ったが、斯様な感情は彼女だけのものではないと知るべきであろう。

   多くの日本人は、「何時までも過去の出来事に対して恨みを抱いているより、未来志向になるべきではないか」と考え、「彼等が本来日本人の師匠であり、大先輩であるとの強い意識を持っていて、歴史問題を何時までも持ち出すなら、中国人や韓国人とは付き合いようがない」と思うでしょう。日本人はあまりにもおとなしく主張すべきこともしない傾向を強く感じます。戦前の国家予算の大半を軍事費が占め、昭和15年には大政翼賛会を法令化し自由な政党活動を認めない情況が軍事的暴走の原因であったが、日中韓三国の1945年以降の略70年の実際の状況を、ざっと比較してみるだけで、日本が最も歴史を教訓として現代に生かしているかは明らかでしょう。中国や韓国に日本の如く自由な表現及び結社の自由があるのかどうか、自由に政府を批判できるのかどうか、軍事的側面はどうか、公正な比較検討をすれば、日本が軍国主義に向かっている(右傾化している)等とは、言えないはずであり、斯様な情況は政府関係者だけでなく、民間ベースでも折に触れ主張していくべきと思われるが如何でしょうか?
以上
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