日本の現在のマスコミは、あまりにも不勉強なのではと危惧しています。法治主義を説くが、中国では共産党独裁が憲法で規定されている事情を無視しているとしか思えない。中国の政治体制の本質を権威主義等と称しているが、もっと率直に一党独裁、専制主義と言わないと一般大衆には分かり難いでしょう。共産主義と言うのは一旦政権を握ると容易には改変困難なことは、批判や反対を許さないところに起因しています。東欧諸国の民主化に途方もない年月を要したのもこの様な事情によるものです。

1,日本共産党は中国共産党等とは全く異なり民主主義を守ると言っているが、大いに疑問です。何故ならこの政党を支持すべきか、又は賛同すべきか判断するに必要な、諸政策や人事問題等党内でどんな議論がされているのか、外からは分からない上に、党の首脳部の任期があまりにも長く、これでは上意下達のみではないかと思われても仕方がありません。又この政党への支持率は、 長期にわたって自民党への支持率の1/10程度しかないが、その様な謙虚さはなく、多数派を尊重する気風も全くなく、民主主義を語る資格などないと思わざるを得ません。1965年以来長年中国国内で仕事し生活してみて、共産主義はどこの国でも大同小異だなと実感しています。国の安全保障を支える国防問題に努力しようとしない共産党等一部の日本の左派勢力は口では民主主義を擁護するような主張をするが、自民党など本当の民主主義勢力を、あたかも反対するのを許さなかった戦前の軍国主義や大政翼賛会と同一視するのは自己欺瞞でもあると言えるでしょう。政治資金問題含め上述したような問題を真摯に取り上げ、報道しようとしないマスコミは不可解としか言いようがありません。

2,政治の世界ではよく左翼とか右翼とか色分けされますが、これは不適当としか言いようがありません。色分けするなら専制主義、独裁主義なのか、政権与党に対して批判する政党が自由に活動できるよう保証されているかどうかでしょう。旧ソ連は分解され主要勢力はロシアとなったが、プーチン政権は、ほぼ独裁政権と言えるでしょう。これは歴史的に証明された「権力は腐敗し易く、絶対権力は絶対に腐敗する」を示していると言えます。ロシアにプーチン政権を自由に批判できる政治風土が実現していたなら、「ウクライナのブレジンスキー政権はナチスドイツと同じだ」と言うような判断や武力侵攻はされなかったはずです。ロシアは民主化と言う道に進んだが、現状は後退しているとしか言いようがありません。

3,現在インドネシアで米中両首脳会談を含め、岸田首相や各国首脳の会談が相前後して持たれていますが、人類の歴史は一進一退しながらも民主化の方向に進んできていること及びそのような尺度で以って各国の情況を観察し対処することが大切なることを、声を大にして何度でも叫んでいく必要があるでしょう。言論戦、宣伝戦、情報戦は日常的に繰り広げられているが、軍事力戦、経済力戦と並んで重要なることを、国内だけでなく、世界に向かって対処していくことが重要な時代になっていると思うべきでしょう。台湾問題を一つの中国論の中で論ずることは構わないが、最も尊重されなければならないことは、台湾の安寧と平和を守り抜くことでしょう。又中国共産党政権が歴史上一度も台湾を支配したことがないことも尊重されるべきでしょう。将来平和裏に統一されるなら誰も反対はしないでしょう。人類の文明の発展の先に解決案はあると言うべきです。

 

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