前回(223)の投稿を読みかえしてみると、舌足らずである様なので、今回より各項毎に補足したいと思います。

1,人類も他の動植物同様環境の影響を受けると記しましたが、一つの国や民族は数百年、或いは数千年の歴史の中で、環境の影響を受けて定着したものは、  誰でも自然に常識だと感ずる様になっていきます。例えば中国は周辺の13か国と陸続きですが、日本の如く周囲が海である場合より、誰にとっても遥かに容易に行き来が出来るので、長い歴史経験としては仲良くしていた時と、抗争していた時が頻繁に入れ替わっています。一方日本の如く周囲が海で囲まれていると他国との付き合いは、そんなに気軽なものであったわけではなく、歴史経験としてこの様な時代が長く続きました。一方国内的には見知らぬ人々とも何時何処で再会するか分からないので、見知らぬ人々にもある程度気遣いをするのが習慣化しています。逆に言うと、知り合いに対しても、あまり気遣いをしません。外国からの来訪者に対して、日本人は親切だとして有名ですが、ある中国人は、日本人はあまり親切ではないと、逆のことを言います。この中国人の言うことも真実です。それは知り合いだからと言って日本人は中国人に特別扱いはしません。中国人の常識では、見知らぬ関係なら冷たくしても構わないが、知り合いなら特別な気遣いやおもてなしをして当然と思うわけです。見知らぬ人々には心中常に警戒するのも常識です。従って中国では、自販機を含め無人販売は日本の如く広く普及することはないでしょう。「オレオレ詐欺」の被害は日本より少ないと思われます。見知らぬ人の交通事故に遭遇した場合、笑って見ていられること等、日本では考えられないことです。

 以上はあまり大きなことではないと思う人々が多数かとは思いますが、外交交渉や国際問題では、平気で事実に反することを言ったり、白黒真逆なことを言ったりすることは中国にとっては当たり前のことであり、ロシアも同様であり、韓国や北朝鮮ではもっと強烈であることで、メディアの観察も、日本の外交などもあまりにも良心的だと思われます。事例を若干例示しましょう。

① 50年前の中国との国交正常化交渉の時に、覇権主義行動はとらないことを約束したが、明確化が弱く、現在殆ど日本側から非難できないでいること。

② 尖閣諸島は歴史的にも日本の領土であることを明確に公表すべきであった。当時周恩来首相も日本の領土であることを非公式には認め、「国連の海洋調    査団が1968年の石油や天然ガスが尖閣諸島周辺にありそうだ等と発表しなければ、中国国内世論が関心を持たなかったはずだ」との発言もあった。ロシアの北方領土占拠やもの竹島占拠に対する対応も弱すぎるのではなかろうか!

③ 台湾の帰属問題で、一つの中国論を尊重すると言及するのはいいが、台湾は歴史上一度たりとも中国共産党の支配下にあったことはない」との真実は、 何度でも強調されるべきだが、何故指摘しないのか不可解である。

2, 中国は何かと自己に不都合な問題を指摘されると、日本やアメリカは西側諸国の常識(価値観)に基づいて批判するが、中国は「国内問題には干渉するな、中国は中国式社会主義による現代化の道を行く」と反論するが、社会制度の東西の相違に関係なく人類文明の発展と言う人類共通の観点から、論ずるべきであろう。世界的な人口増加や地球温暖化など、国境を越えた人類共通の問題が、深刻になりつつあり、交通、通信の飛躍的な発展により「地球は一つ」との様相が加速度的に顕著になっている真実から論ずべきであろう。ー-続くー-

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