食品スーパー、2月の売上はうるう年の影響があり既存店昨年比0.9%増だったが、

実質的にはマイナスの伸びだった(日本スーパーマーケット協会)

商品別では青果は相場高で2.7%増だが、精肉は横這い、鮮魚は昨年割れ、

惣菜は微増と慎重な消費状況は続いている。


コンビニ、2月の売上は既存店昨年比4.8%増と5カ月連続のプラスとなり、

客単価2.3%、客数は2.5%の増と好調を維持している。


一方外食産業では主要35社の2月既存店売上は19社が昨年を下回った。

昨年を上回った業種別では

・FRではセブン&アイ・フードシステム、102.8%

・FFでは松屋フーズ、103.7%

・回転寿司では元気寿司、107%

・麺、定食は各社既存店売上を伸ばしている。

前月まで好調のマクドナルドは客数は伸びたが、昨年の大型バーガー販促の影響で

客単価は95.5%と昨年を下回った。


新年度に入って、政府の月例報告で「景気は緩やかに持ち直している」とし、

消費と公共投資の伸びが出ていると報告があった。


・特に株式相場の回復もあり、百貨店では絵画や時計、宝石などの高額商品が

 1月・2月連続で2桁の伸びで売れている。(日本百貨店協会)

・スーパーでは既存店改装が活発になっている。

 東急ストアは今期に5店舗の全面改装、その他8割弱の店舗の売場構成を再編する。

 2月に全面改装した「中目黒本店」は売場の拡大し、惣菜の計り売りやプチ米飯、

 生鮮の惣菜を強化し、手薄だった30~40代の客層が増え、

 計画を上回るペースで伸びていると発表。


・外食産業では新商品開発で構成を見直している。

 ロッテリアは夜限定のセットメニュー¥930の高単価商品を発売し、

 テスト店では夕食需要の取り込みで好調だったことから店舗拡大する。

・メーカーにおいても低単価商品から「非価格商品」へ戦略変更が出て来た。

 プレミアムビールが好調なサントリーは商品のリニューアル発売し、

 その他ビール各社もプレミアムビールの販促を強化している。


東日本震災とユーロ危機から経済は回復傾向にあり、

消費者の消費の価値観に変化が起こり、消費スタイルに変化が起きている。

大量生産、大量消費から余暇消費へと賢い消費の「ニューノーマル」の時代に変化している。(日本経済新聞)

生活に余裕が出来ても、積極的に物を買うことでなく、

商品の機能性や必要性を吟味して、本当に必要な物を買う動きが出て来た。

今後、国民は所得が伸びないことを理解し、その中で消費スタイルを見直し、満足出来る生活を目指す。


消費者は日常品の購入はお値打ち感を重視し、値頃感のある商品で味・品質の良い物を、

その中で容量・サイズが自分に合った商品を選ぶ。

又、非日常品については場面に合せて味・品質・機能・見映えなど総合的に吟味し、

思いきり良く高単価商品を購入する、ニューノーマル消費へ変わりつつあると判断している。

 

今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


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