米トレーサビリティ法により、

7月1日より米飯類に産地情報を明記するようになった。

うるち米、もち米について、国産、又は00国産との表示が必要になります。

現在、米飯や惣菜の表示について、各店で販売している商品を見て見ると

表示内容にそれぞれ差があることが分かります。

商品名の他には、原材料名、添加物、アレルゲン、製造日、消費期限など

表示されていますが、各店の作業場で製造されている米飯や惣菜は

食品衛生法によって表示内容が義務づけられており、

外部の場所で製造された商品の表示とは区別されています。


しかし、同じ店内で製造された惣菜・米飯でも

A店とB店では違うことが目に付いて来ました。

A店の惣菜では原材料や添加物、アレルゲンの他にカロリー表示をしていますが、

B店では原材料やカロリー表示をしていないとか、

又は、製造時間の表示がある店とない店とか、確かに表示内容にバラツキが多く見られます。


商品の製造販売の立場で見ると、食品衛生法で定められている最低の表示内容で

実施したいと考えますが、

買い手の立場で考えますと、そのニーズは年々変わってきており、

より詳しく商品について知りたいと思う消費者が増えて来ています。

この立場の違いがこれからも商品の表示の差になって来ると思いますが、

日本惣菜協会ではこの問題点を受け止め、ガイドラインづくりに取り組むと表明しています。


又、惣菜米飯の販売方法においても包装して販売している商品と

バットでバラ売りしている商品では表示内容の義務も変わっています。

商品の製造元が店内か店外に関わらず、販売方法によって表示内容が違うことも

消費者から見れば不信に思うかも知れません。


表示の問題は複雑で今後もいろいろと検討がされると思いますが、

製造者も販売者も最終的には消費者にとって良いこととは何か、

を追求していかなければ将来はありません。

表示だけをとっても、手間がかかることになりますが、

消費者からの信頼と支持を得るためのコストと考え、前向きに取り組むことが大切と考えます。


ネット販売がじわりジワリと店頭販売の上に圧し掛かって来ました。

スーパーでは先行しているイオンとセブンの大手を追って、

スーパー各社の参入が急速に始まっています。

驚くことにネットスーパーの中で、商品を集めることや配送が間に合わなくて

欠品が発生している状態があることです。

ネット販売の多くは個店で商品を集めていますから、個店で商品が品切れすることは

あると思いますが、作業が間に合わなくて配達することが出来ない程集中することは驚きです。


惣菜の購入心理の多くはお客様の衝動買いですが、

ネット販売の多くは事前に商品の情報を集め比較して買う目的買いです。

消費者は商品の購入に対して真剣になればなる程、商品情報に敏感になり

目的を持って購入することになりますから、

今までの店頭における衝動買いは少なくなって来ることは、惣菜においても例外ではありません。


従って、売場において売りたいと思う商品の情報を、

お客様が欲しがっていると思う情報として案内していくことが

益々重要視されて来ることは確実です。

その為には、売場担当者は商品に関する情報収集が重要になり、

販売する商品の良さを知って販売に当たらなければなりません。


ネット販売には出来ない商品の情報とは何か、

食品であれば試食を含めた五感に訴える情報が益々重要になって来ます。


今週の1品  *スーパーの店頭: 惣菜

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