東日本地震災害、お見舞い申し上げます。

被害に会われた皆さまの一日も早い再建を心から願い、応援致します。


管首相による中部電力浜岡原発の停止要請があって、

東京電力管内だけでなく、中京経済圏にも節電の必要性が出て来ました。

私たちの家庭や店舗や工場において、電気の有難さや重要さを改めて感じる年になり、

親の有難さも亡くなって初めて分かるように、

日常生活の中で当たり前になっていることを見直す良い機会かも知れない。


連休に東北自動車道を走ってみると、東北3県以外の栃木、群馬、埼玉においても

屋根瓦が壊れた後の修理が出来ず、ブルーシートをかけている光景が多く見られた。

震災直後のガソリン不足はすぐに解消されたが、

屋根瓦の不足はいつになったら解消されるか、ハッキリしたことは分からない。

デフレ社会の中で物があって当たり前の時代から、

物がなくなった時のことは考えないで生活していますが、

これからは有限資源を意識した生活がより一層求められるのではないでしょうか。


今、関東以北のスーパーや小売店、企業は夏の20%節電計画が目白押しの中で、

・最大手のイオンは店内照明のLED化や飲料ペットボトルなどの冷蔵保管見直し。

・セブンイレブンは冷蔵ケースの設定温度を2℃上げることや太陽光パネルの設置で10%削減。

・ローソンも全店のLED化照明で20%の節電。

・メーカーで始まる夏時間をイオンでも6月から導入して閉店時間を早める。

など設備投資とオペレーションの変更で節電=コスト削減対策が進んでいます。


企業はコスト削減を否応なしに迫られていますが、

これが今後の企業体質強化につながって来ると強く感じられます。

今後40年間に渡って国内消費量が下降トレンドに入っている中で、

地域商圏で営業しているローカルスーパーのコスト削減は大きな課題です。

節電と言っても商品の売上にセーブがかかるような節電は逆効果ですから、

店の全体照明と各売場照明のバランスを見て、

商品が見えにくく、買いにくいことにならないような照明の節電が必要です。

あるお店では売場の棚の影で商品が良く見えない状況も多だ見られました。


又、食品スーパーのマルエツではチラシ配布回数を従来の3分の1に減らす試みを実施中。

月の初めと中のメーンチラシを中心に、店内の曜日別割引き販促でコスト対効果を追求する。

スーパーの中で作業コストの一番高い惣菜製造について、

・原材料の仕入れ形態・方法

・作業器具と作業レイアウト

・製造作業の標準化と個人作業の組合せ ・・・

まだまだコスト削減、生産性アップの余地は十分にあります。

これを機会に自店のオペレーションについて再度仕組みを見直し、

売上が減っても、利益は減らない体制づくりに取り組む価値は十分にあります。


各人が日本の将来を信じ、出来る事を精一杯やろう。  


今週の1品  *スーパーの店頭: 惣菜


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