先週は北アフリカのデモに続いてニュージランドの地震と

地球各地で異変が起きています。

それにつられて輸入大国日本の資源・食料価格は値上がりが顕著になって来ました。

4月から輸入小麦の値上げが決まり、

1月の消費者物価指数は前年比で灯油が18.4%、ガソリン8.2%と上昇し、

食料品についてもコーヒーや砂糖、小麦と値上りしています。

農産物は天侯変動によって、不作・豊作を繰り返しながら価格上昇の傾向を示し、

鉱物資源も残存年数を数えるまでになって来ました。


又毎年、この時期から7月にかけてウナギ稚魚の動向が報道され始め、

昨年は大幅な不漁があって原料価格は値上がりしたが、

今年もウナギシラスの漁獲量は昨年より増えているようですが、

過去5年間平均の4割に留まっている。

従って、国産価格も昨年より安いが例年の約2倍の1kg55~80万円で推移している。


昨年は台湾からの輸入分で不足分を補った形だが、海外の稚魚は不漁になっており

7月の丑の日は昨年以上の価格高騰になる危険が待っています。

それは稚魚の不漁だけでなく餌になるアジ、イワシの漁獲枠減少も

価格上昇に輪をかけているようです。


有限資源に対してスーパーはじめ小売り業はどんな対策をしているでしょうか。

食品リサイクル法が出来ていますが、対象は大手企業になっており

中小の小売店までその意識は浸透しているようには感じません。

食料品の廃棄額は国内自給率40%と肩を並べる程になっている中、

小売店は廃棄をなくす為の努力を、目標を決めて実施するべきです。


食品の中でも惣菜・米飯・寿司は当日製造、当日販売が中心になっており、

最も廃棄が多い部門です。

私も仕事柄スーパー各社の廃棄金額・率を目にしますが、

多い店では売上の5%前後の廃棄率を出している店もあります。

勿論、商売としても採算は合いませんが、

製造する前にどれだけ売る予定なのか、販売計画をきちんと立てて製造しているのか

大変気になります。

そして、商品を製造した以上責任を持って売る努力が必要な訳で、

売る人のモラルが問われています。


惣菜製造の廃棄率削減の為に自分の考えを一言述べれば、

・惣菜は1日営業の中で3回に分けた出来たて製造を心がける

 午前、午後、夜間の3回です。

・製造数量は1日3回のお客様ニーズに合せて、製造する商品と量を変更する。

 午前は昼食対象、午後からは夕食対象のように主力を変えて、

 午前の商品は午前で売り切れても良いことにする。

・製造計画を立てた商品が途中で売れ行きが不振になってきたら

 早めの値引き売り切りに徹することで廃棄を削減する。


商品の原料生産・流通・製造・販売・消費する流れで

各人が資源の無駄使いをなくし、エコを意識した生活をすることで地球は変わるでしょう。

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