2011年 10月の記事一覧

11年10月26日 12時44分00秒
Posted by: takeuchiconsult
紙面上の利益の額ではなく、実質どれだけ返していただけるかを判断されているような気がします。

例えば、「EBITDA=税引前利益+特別損益+支払利息+減価償却費」
という指標がありますが、決算書上この数値がプラスになっていても全額返済に充てれる訳ではないです。

事業を行って行く上で、必ず投資が必要になってきます。投資とまでは行かなくても補修・改修などの費用はかかってくるものです。

さらに実際の経営では見逃してはいけないものがあります。未収金の額や状況についてです。売上が立っていても回収見込みが薄いものがあっては、利益にはならず逆に利益を圧迫します。

鋭い銀行員の方は、未収金の回収状況の一覧の提出を求められます。現状の額がいくらで、今期どれくらい圧縮できるのかを確認されます。あるいは、未収金が発生するような悪しき風習や原因がないかをチェックされます。

企業としての経営努力というのは、売上や利益を上げることだけではないです。
未収金の回収努力とその対策も含まれています。特に良くないのは、年々未収金の額が増えているような場合です。そのような体質が出来上がっていると売上が伸びても意味が無くなってきます。

だから実際には、
返済余力=EBITDA-投資+未収金の回収および増減額
になるような気がします。

逆に再生局面では、売上よりも未収金の回収に全力を挙げて、少しでもキャッシュフローを楽にすることが大切な場合もあります。

少しでもキャッシュを生んでくれない限り、返済には充てられないと判断されています。月次決算書の数値が、即キャッシュになっている訳ではないです。

キャッシュを生むためにどのような行動をしているか、そこが大事です。回収が少しでも早くなっているかどうか、未収金が少しでも少なくなっているかどうか、そこを見られます。

資金繰表通りにお金が残っていない場合、この未収の発生が考えられます。想定していた期日にお金が入ってこないと、資金繰表が狂って来ます。何度も担当者に確認しないといけなくなります。

資金繰表からでもお金の出入りが把握できないこともあります。そこを突かれると痛いです。必ず月1回は、営業担当者と経理担当者、役員の方々で入金状況のチェック・確認をする必要があると思います。

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11年10月26日 09時43分00秒
Posted by: takeuchiconsult
持ち込みの相談案件の中で一番の多いのが健康食品関係です。新規事業の立ち上げと言った場合、必ず出て来るようです。

どこか体を壊された経験があるからだと思います。それと、自分の使っている商品だけは本物だと、皆さんおっしゃいます。否定はしませんが、かなり思い入れがあるようです。

自分で使用してみて、かなり効果がおありだったのだと思います。

ただし健康食品などを販売する場合難しいのは、ブランド力がない状態での拡販化です。数百個、数千個単位くらいでは、利益が出ないのではないでしょうか?

そうなると大手企業のように販促費をかなりかけて一気に売るというのが一つの戦略ですが、販促費をかけれないからこそ相談に来られるのだと思います。

今の事業で儲かっているので、次の事業は健康食品などで体に良いものを扱ってみたいと思われるのでしょう。

ブランド力のない商品を売る場合、時間がかかると思います。認知され口コミで広がって行くのに時間がかかるからです。

儲けなくても良いものを伝えたいと思っておられるなら良いですが、この商品でも利益化されようと思うと、片手間ではなく本腰を入れて人とお金を投入しないと難しいと思います。

人脈を持っている方を通じて売ってもらおうというのも一つの案ですが、それで広まるとは思えません。

健康食品関連の商品を案内する場合、その手の商品に理解のある方なら良いですが、あまり興味をお持ちでない方に進めると逆効果になることもあります。今までの良好な関係も危うくなることがあるかもしれません。

自分の知っている人脈の方に、順次案内をかけて行くというのはわかりますが全員に行きわたると策がなくなります。やはり、きっちりと戦略を組むべきではと思います。

皆が手を出そうと考える商品群だからこそ販売が難しいです。

個人的には、健康食品やサプリメントなど気に入ったものがあれば、困っている知り合いの方に無料で配布したいです。本物商品で自信があるなら、ひょっとすると、無料で配っているうちに高い評価を得られるかもしれません。

売ろうとする前に、困っている人を助けたいと思う思想がその商品に裏付けられていない限り、小規模での事業化では難しいのではと思います。

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11年10月26日 06時42分00秒
Posted by: takeuchiconsult
売上高でも粗利高でもなく、未回収金額がその会社の実態と実力を表しているように思います。売上が増えれば、それに比例して未回収も増えると考えていると良くないです。

たまに現場サイドからはそのような愚痴が出てきます。しかし、未回収は比例して発生するものではないです。どこかで止めないと、逆に売上が増えるほどに未回収が増えてしまいます。

大事なのは、未収金の回収状況の把握と対策を打っているかどうかです。

例えば、企業を再生しようと思った場合、今の時代、売上や粗利を上げようと思ってもそう簡単には行きません。何か対策を講じたとしてもおそらく3ヶ月後、あるいは半年後にやっと成果が出るくらいだと思います。

反対に、すぐに資金繰りやキャッシュフローに反映してくるのは、未収金の回収です。そのままになっていたり、対策を講じていないということがしばしばあります。

少しでも回収できれば、資金繰りは楽になります。営業担当の方も取って来るだけではなく、回収するという意識を高めないといけません。取ってきた後の回収については経理の方の仕事だと思っていませんか?

そうなってくると会社が危機的な状況に陥る前触れです。

今期計画書や中長期の経営計画書の中に未収金の額と回収予定金額が記入されたものがありますでしょうか?

どこの企業へ訪問させていただいても売上や粗利、販売管理費しか載っていません。それでは企業の実態を表していません。償却前利益が出ていたとしても未収金の額が多ければ、キャッシュアウトです。

社員教育の意味合いからも売上だけでなく、入金状況の確認も合わせて行うようにされてはと思います。

営業成績の良い人の中で、たまに未収金が多い人がおられます。そのような方は要注意です。いくら稼いでくれても入金されていない仕事を繰り返していると会社はおかしくなります。

それを防ぐ意味でもしっかりと未収金対策会議を開くべきです。来年度の予算会議を開く前に、未収金が回収できるのかどうか、あるいは会社としてどう処理するのかを決められてはと思います。

手形がおそらく郵送されてくるだろうでは甘いです。私なら、先方の会社に始業時間前から行って、担当者が来られるのを駐車場で待っていると思います。

金額の大小ではなく、会社の大切なお金だからです。口頭で現状報告というのだけでは強い会社にならないのではと思います。

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11年10月26日 00時38分00秒
Posted by: takeuchiconsult
大手が来ると、その分売上が落ちる場合もありますが、全く変わらないとか、逆に売上が伸びるという店があります。専門店の場合は、それが理想のあり方のように思います。

逆に言いますと、大手チェーン店が出てきて売上がどうなったかが、自店の力のようです。

大手が進出してきても売上が変わらないか、伸びるくらいが本当に力のある店と言えるのではないでしょうか?

大手が進出して競合状況が激しくなるということは、価格競争に巻き込まれているということだと思います。

大手と同じようなことをしていては、生き残って行けないでしょう。今、周りに大手企業がいなくても何か差別化できるものを常に考えておく必要がありそうです。

大手が来ても売上が変わらなかったということは、今後も安定した経営が予想できます。また、減少した分は大手と競合した部分と言えるのかもしれません。

どうやって専門性を高めるか?
それが大きな鍵です。

席数と価格以外の部分で、勝とうとすると必然的に答えは絞られてきます。商品で差別化できない限り、勝てないでしょう。

商品で勝つということは、本物の追求が必要になってきます。どこまで本物を追いかけることができるか、そこにヒントがありそうです。

また、お客様はそのような姿勢を評価されます。自分で研究しながら、少しでも良いものを提供して行くことが大切です。

商品や素材に対する磨き込みを今以上に研究していかないと、時代に取り残されてしまいます。

大手と真っ向勝負がしたい、出てきたら自店の売上がどうなるのか、その結果を知りたい。その上で、腕を上げて再チャレンジしてみたいという方もおられます。

大手が来ても売上が変わらない店を目指すことが、専門店の生き残り策になるかもしれないと思います。

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11年10月25日 20時38分00秒
Posted by: takeuchiconsult
セミナーの内容以上に、他社のレベル感を知って、自社のレベルを計りたい。
世の中の実情と業界の現実を知りたい。自分の会社のレベルがどの程度なのか、他流試合に出かけてみたいといった感じ。

セミナーの主催者側は、自分たちが伝えたいことを優先的に考えられています。どうやって上手に伝えれば良いのか、そのことに集中されています。

しかし、実際には、セミナーの内容に興味がある方もおられますが、それ以外のことに興味を示されているかもしれません。話を聞くだけでなく、人脈作りも兼ねておられるかもしれません。

だからセミナーのあり方も見直す必要があるのではと思うことがあります。セミナー開始前や講習後、休憩時間などに隣の方と名刺交換するだけでなく、皆が状況や意見を述べ合えるような場を設けたセミナーもあっても良いのではと思います。

おそらく東京や大阪で開催されるセミナーに参加される方は、世の中の状況や業界の状況、レベル感をつかみたいと思っておられるはずです。講師の方からの話しだけでなく、参加されている方々の口から直に話を聞いてみたいという思いがあるかもしれません。

結局、主催者側が伝えたいことに終始せず、参加者が満足するセミナーのあり方も考えた方が、リピーターになるのではと思います。

特に他社がどんなことをやっているのかを知りたいという意見が多いです。直接聞く訳にも行かず、主催者の方が上手にその辺りの話を引き出してくれれば最高だと思います。

最終的には、満足度をどこに置くかだと思います。言いたいこと、伝えたいことを言って終わるのか、参加者が納得し満足して帰っていただくのか、その違いだと思います。

でも徐々に参加者の方を主役にした勉強会やセミナーの方が人気が出てきているようです。

どんなセミナーに参加するかは自由ですが、このような機会が設けてあるセミナーほど魅力があるかもしれません。

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11年10月25日 17時37分00秒
Posted by: takeuchiconsult
起業すると真っ先に考えるのが軌道に乗せること。その次は、今の事業を大きくしたり、店舗展開してみたいという夢。今も昔も変わっていないように思いますが、ただそれだけでは上手く行かないようにも思います。

独立して皆成功する訳ではないです。開店した店がすぐに軌道に乗る訳でもなく、苦戦の連続という場合もあります。

成功されている方を見ていると、もう少し広い視野での事業観をお持ちのような気がします。

サラリーマン時代よりも稼ぎたいというのもわかりますが、稼ぐことに飽きた方、嫌になった方もおられます。

それ以上の夢があるからこそ起業された方がおられます。売上や店舗数を追いかけるのではなく、何か社会貢献をしたいとお考えのようです。

どうも今の時代は、この社会貢献がないと上手く行かないようにも思います。目標は売上や店舗数ではなく、社会貢献できるかどうか、そのために会社を辞めて自分で事業を一から立ち上げられているような感じです。

どんなに小さな店であってもその夢が実現できるからこそ、やりがいを持って経営されているように見えます。

会社に勤めている時は、いろんな制約があります。売上以外の部分でやってみたいこと、チャレンジしてみたいことがあると思います。それが現実的にできるからこそ夢が膨らんでくるのではと思います。

売上や店舗数以外の夢や目標が持てるかどうか?
それが事業観につながっておられるようです。

店を持つだけではダメで、事業観を持ちなさいとよく言われますが、やはりそれが見えている人は強いし、素晴らしいと思います。

何のために自分の店を持つのか?どうやって社会貢献を行って行くのか?
このことも考えて行かなくてはならない課題ではと思います。

会社を大きくすることが目的では、夢が実現しない時代なのかもしれないと感じています。

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11年10月25日 16時47分00秒
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中小企業では、業務に関することを仕事中に教えるといったことが中心になっています。私がお伺いさせていただいた会社で、教育という時間を取ったことがないというところもありました。

一方、大手企業では様々な研修があります。直接今の業務に関することでない内容であっても、一人前の社会人になる教育やプロの専門家になるためのスキル教育などが当たり前のようにあります。

この状態が3年も経つと大きな差が出るのではと思います。社会人1年生の時の業務内容の差はなくても3年後の成長度で差が付き、そこから先はもっと差が付きそうな感じです。

中小企業の現場においては、例えば、決算書の見方がわからないという若手社員も出てきます。目先の業務をこなすことは教えられても経営のこと、管理職としての業務について教えられることはないです。全部自分で勉強しなくてはならないという感じです。

うちは大手と違って教育に経費をかけることができないとおっしゃいますが、社内で実施することも可能だと思います。社長が講師となって教えないと社員は育ちません。

面倒くさがらず、毎月少しずつでも時間を取って教えて行かないと、レベルが上がらないのではと思います。

あえて教育の時間を作らなくても、やってくれるだろう、勉強してくれるだろうでは難しいと思います。

本も読まない、業界誌に目も通さない、他社動向の情報に興味もないとなると、その方は今後どうなるのでしょうか?こちらが凄く心配になってきます。

あらゆる角度から興味を持たせることがまず大事だと思います。そのアクションを社長が音頭を取って開催されませんでしょうか?

教育がない会社では、予算に対する認識が薄いのも事実です。会社から聞かされていない、私たちは知りませんという返事が返ってきます。

教育は、時間を取ったからと言って明日から何かが変わる訳ではないです。しかし、継続して行うことによって3年後、5年後明らかに社内が変わってきます。

直接業務に関わらないことまで、教えることができるかどうか?
B/SやP/Lの話が普通にできる社員、人間的にできているなぁと思うような社員を是非、育ててあげて下さい。

今教育に力を入れないと、3年後の苦戦が待っているのではと思います。

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11年10月25日 15時36分00秒
Posted by: takeuchiconsult
独立して勤めていた時よりも稼いでみたいというのが本音だと思います。でもそれでは限界が来ると教えていただきました。いくら稼いだかに興味がある段階では、まだまだだよとおっしゃいます。それを超えた時、本当の生き方があるから頑張りなさいと言われた覚えがあります。

20代、30代で起業したのなら、お金を最優先に頑張ってもおかしくはないと思います。しかし、40代・50代での起業が果たしてそれで良いのかどうかと思うことがあります。

起業の目的がお金では寂しくなるよと皆おっしゃいます。いくら稼いだかよりもどんな生き方をするかを周りは見ているようです。

最終的にはお金に興味がなくなることなんだよとおっしゃる方もおられます。まだその域に達していないのでわかりませんが、本当にそのような気もします

自分の年収や稼ぎ、売上高が気になっているうちは本物ではないのでしょう。個人の身入りを計ったり、計算するようでは小さな人間なのかもしれません。起業したなら、もっと大きな夢を持ちなさいと言われているような気がします。

普通は、面と向かってこのことを言えないと思います。言っていただけるだけ私は幸せだと思っています。気付かせていただけるだけ幸せです。

だから、今よりも多い報酬が欲しいので、独立開業というだけでなく、そこに事業本来の目的や夢がないといけないように思います。

どうしてもサラリーマン時代からの癖でいくら稼いだのかがやはり気になるものです。でもそこから先のビジョンがないと、良い人脈が出来上がって行かないのではと思います。

諸先輩方がそうおっしゃっているので間違いないと思います。視線の先は、売上ではなく、何らかの社会貢献なのかもしれません。それが見つかった時、本当に豊かな生活ができるような気もします。

まだ迷走中。いつかそのような夢が見つかることを期待して、これからも頑張って行きたいと思います。

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11年10月25日 12時35分00秒
Posted by: takeuchiconsult
日本の社会では、どんなに能力があっても組織の中で上手に生きて行けないと、認めてもらえない文化があります。

組織というのは、自分の都合のよいことだけ、仲の良い話しやすい人たちだけではないです。嫌なこと、つらいことも当然発生してきます。その中で調和を取りながら生きて行けるかどうかを試されています。

技術や能力の高さよりも組織の中で、上手にやって行けるかどうかの方が大切であったり、求められることがあります。

特に、新入社員の方やキャリア採用の方々の場合、この点を見られると思います。人事考課表の中に明確に謳ってはいませんが、会社人としての適性を測られます。

会社の中で仕事ができる人というのは、個人の能力の高さだけでなく、組織を動かしたり、組織を活性化させることができる人を言います。

自分のスキルを高める努力は皆されますが、この組織の中の一員であることを認識して、組織をブラッシュアップさせて、より機能的なものに変えて行こうという意識が出てこないと評価が上がらない場合があります。

個の力の評価よりも組織としての評価を重視される会社もあります。まずは、組織の中に上手く溶け込むことが第一条件です。組織の中にいると、自然といろんなことが磨かれてきます。

自分のスキルをどう高めて行くかはイメージしやすいです。しかし、組織人としての今後の自分のあり方についてはあまり考えていないという人が多いと思います。

でも会社から見ると、組織の中での対応力や組織を動かす力を高く評価されます。いつかそのことに気付かないといけません。

このことは、本やマニュアルに書かれてはいません。組織について、どのように生きて行くかは、本人の気付き次第です。

簡単なようで一番難しいことなのかもしれません。
組織の中で生きて行ける人間になるというのも目標として掲げても良いのかもしれません。

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11年10月25日 09時34分00秒
Posted by: takeuchiconsult
日本の社会では、どんなに能力があっても組織の中で上手に生きて行けないと、認めてもらえない文化があります。

組織というのは、自分の都合のよいことだけ、仲の良い話しやすい人たちだけではないです。嫌なこと、つらいことも当然発生してきます。その中で調和を取りながら生きて行けるかどうかを試されています。

技術や能力の高さよりも組織の中で、上手にやって行けるかどうかの方が大切であったり、求められることがあります。

特に、新入社員の方やキャリア採用の方々の場合、この点を見られると思います。人事考課表の中に明確に謳ってはいませんが、会社人としての適性を測られます。

会社の中で仕事ができる人というのは、個人の能力の高さだけでなく、組織を動かしたり、組織を活性化させることができる人を言います。

自分のスキルを高める努力は皆されますが、この組織の中の一員であることを認識して、組織をブラッシュアップさせて、より機能的なものに変えて行こうという意識が出てこないと評価が上がらない場合があります。

個の力の評価よりも組織としての評価を重視される会社もあります。まずは、組織の中に上手く溶け込むことが第一条件です。組織の中にいると、自然といろんなことが磨かれてきます。

自分のスキルをどう高めて行くかはイメージしやすいです。しかし、組織人としての今後の自分のあり方についてはあまり考えていないという人が多いと思います。

でも会社から見ると、組織の中での対応力や組織を動かす力を高く評価されます。いつかそのことに気付かないといけません。

このことは、本やマニュアルに書かれてはいません。組織について、どのように生きて行くかは、本人の気付き次第です。

簡単なようで一番難しいことなのかもしれません。
組織の中で生きて行ける人間になるというのも目標として掲げても良いのかもしれません。

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11年10月25日 06時33分00秒
Posted by: takeuchiconsult
どうしても目がそこに行くと思います。今、好調な企業でいろんなことを学んで来て欲しいという願いが込められています。私も同じような立場だったら、そういう判断をするかもしれません。

最新の情報を持って帰って欲しい。伸びている企業で、能力を高めて帰って来て欲しいと思っておられます。

就職先の相談の場合でも、「どのような企業や業界に、うちの息子を行かすのが良いですか?勉強になりますか?」という相談をよく受けます。

しかし、現実的にはどうかと言いますと、息子さんが修行で行かれた業界や会社が10年後、今と同じように好調であるかどうかは保証されていません。逆に今と同じように好調さを維持されている方が稀です。

帰って来ると即戦力で、新しい風を吹かせて欲しいと社長は思っておられますが、その風も数年が良いところだと思います。5年、10年経つとまた新しい風を吹かさないと事業を維持できなくなっていることが多いです。

今好調な企業に目を付けて、そこから何かを吸収して来て欲しいというのはわかりますが、賞味期限があるように思います。

息子さんが修行されて習得してきたことだけで、これから何十年も安泰という訳にはおそらく行かないでしょう。社会人になって数年で覚えた貯金なんてすぐに吐き出してしまいます。

それよりも人間的に大きくなる勉強をされて、今後の人生に活かせる修行をされた方が良いと思います。

技術やノウハウを会得してもそれは一時的なものです。賞味期限が切れると、また違うところから仕入れないといけません。

息子さんに立派になって欲しいなら、人間的に成長できるところを選ばれた方が良いのではと思います。個人的にも技術やノウハウ習得のために就職先を決めるのはどうかなぁと思うようになっています。

それは企業の盛衰、業界の盛衰が速すぎるからです。順調に右肩上がりで、成長し続けるということはないです。

逆に窮状に陥っている会社で必死に頑張った方が勉強になるかもしれません。最先端の情報は、今の時代、どこからでも入ってきます。それに好調な会社でしか学ぶことができないというものもないと思います。

今好調な企業や業界でもいつ危機的な状況に陥ったり、衰退するかは誰もわかりません。だから、企業や業界に合わせるのではなく、息子さんが立派な社会人として成長できる機会を見つけてあげることが大切なのではと思います。

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11年10月25日 00時49分00秒
Posted by: takeuchiconsult
何にこだわっているか、それを言葉にすることが流行っています。
何かこだわっていることないですか?
それを言葉にしてみませんか?
こういう会話が、広告関連やマーケティングのプロの方とされていると思います。

でも最近では、店がこだわりを書けば書くほどお客様との距離が遠くなっているなぁと感じる時があります。少し無理しているなぁと思う表現もあります。

店は何とかしてお客様に伝えたいと思っておられますが、それが逆効果になることもあるかもしれません。

あの店は、○○○にこだわっているなぁとお客様に思われることが大事です。お客様が発した言葉が、その店の評価につながります。

こだわりたい部分を徹底強化すること、力を入れていることがわかるようなレベルに持って行くことです。

言葉だけ、POPなどに告知しているだけ、ホームページに公開しているだけでは、なかなか伝わらないと思います。お店の状態をお客様は監視されています。その中で高い評価を得られないと良くないです。

いくら店側が語っても響かなくなっています。どこも同じような表現や内容になっていることも大きな要因だと思います。

真摯な姿勢で、日々精進している姿からしか評価をいただけなくなっている現実があります。こだわりと言ってもすぐに出来上がるものでもなく、何年も何十年もかけてやっと出来上がってくるものだということをお客様もご存知です。

あれもこれもと欲張らないで、まずは1点に集中されてはいかがでしょうか?
それが認められるようになって初めて、その他のこだわりも認められるようになると思います。

言葉だけの表現では、お客様は動かなくなっています。それを裏付ける姿勢や商売のあり方を見せない限り難しいと思います。

言葉が氾濫している時代だからこそ、もう一度見直す必要がありそうです。

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11年10月24日 20時48分00秒
Posted by: takeuchiconsult
大手企業には、しっかりとした研修制度があったり、転職を斡旋・サポートするところまであります。自分の能力を高める環境と道具については、自由意思で選べる感じです。それに社内のポジションも多岐に渡り、適性を計って移動なども頻繁に行われます。

会社を挙げて、全従業員の能力発揮のためにサポートする仕組みが出来上がっています。こういうレベルにまで行けば、個々人のレベルアップと意識はかなり高まると思います。

逆に中小企業では、研修制度やサポート体制がないところが多いです。付け焼刃的に、必要と思った時に適宜行っているという感じです。

仕組みが成り立っていないので、従業員もどうやって自分のスキルを高めれば良いのかわかっていません。教えられるのは上司からの業務内容についてがほとんどとなります。これでは目先の業務をこなすだけの人間になってしまいます。

また、社内に能力を発揮できていない人がいたとしても誰も対処法がわかっていません。

なぜそのようなことが起こるかと言えば、人事部がないからです。人に関することを専門に考える部署がないため、社長や幹部の判断で人事を行うようになります。対象者の方の話を聞いてあげたり、適性を考えてあげる余裕がないため、そうなっているようです。

人事部を設けると負担が大きくなりますので、その代わりをしてくれるような人が必要ではと思います。能力を発揮できているかどうかの前に、本人から本音で話を聞いたり、指導することが大切です。

それも上下関係の中で話を聞くとなると、上司の人が部下の方を叱ってしまいます。当初は、本音を聞こうと思っていた会話が、説教に変わります。そんな甘い考えではダメだという言い方になって行きます。そうすると、もうこの面談は破談です。もう誰も面談に積極的に行かなくなるでしょう。

大事なのは上下関係で話を聞くのではなく、一先輩、相談相手のような立場で話を聞くことです。そのような方が社内にいないと、風通しが悪くなります。

能力を発揮させてあげるためには、相手にまず本音でどう考えているのかを聞いてあげて下さい。能力開花のコツは、話を聞いてあげて、胸の中をスッーとさせてあげることです。

心が閉じたままでは、本当の意味での能力発揮はないと思います。つまらないと思う話、まだまだ子供だなぁと思う話、会社のことを考えていないと思うような発言、すべて受け止めて、聞いてあげる人が会社には必要かもしれません。

能力を発揮させるためには、環境や道具以前に、まずこのような話を聞いてあげることです。能力が発揮できていないと思った瞬間、誰かが声をかけてあげて下さい。ただし、会社の上下関係だけは持ち出さないで下さい。

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11年10月24日 17時47分00秒
Posted by: takeuchiconsult
安定志向が成長を止めます。会社も個人も考え方を改めないと、たいへんなことになりそうな予感がします。

給与は減らない。会社は潰れることはないだろう。と思って仕事をしている従業員がいることが一番危険です。

今までは、会社に勤めていると安全で将来も約束されたかのようなイメージがありましたが、それをいち早く取り除くことが大事ではと思います。

安定志向になってしまっている会社の雰囲気をどこかで変えないといけません。

でもこれがなかなか難しいです。何十年も同じやり方でやって来た会社が、いきなり脱安定志向だと言っても伝わらないでしょう。

クライアント先からの依頼内容もこの安定志向からの脱皮させて下さいというのが多いです。

実際には、どこかで方針発表会のようなものを開いて今までとは違った考え方が必要であることを伝えられてはと思います。その上で、具体的に安定志向から脱皮するための施策をいくつか推進するのが良いと思います。

また方針発表会では、自社もいつどうなるかわからない、危険なのはどの会社でも同じであること、考え方や行動が変わらない人や会社は潰れるかもしれないということを正直にトップが伝えられてはと思います。

まずは、従業員の方に危機感を持っていただくことです。それと従業員の方々は、外部環境を理解されていない場合もあります。そのような場合は、外部の講師の方などに話をしていただくことも検討されてはと思います。

安定志向に入ってしまうと、新しいことに着手するのが嫌、今以上に仕事が増えるのも嫌になって行きます。

会社としてアドバルーンを上げて、新しいことに毎年チャレンジすることも大事ではと思います。会社や組織が変わらないと個人にまで波及しません。

危機感を持つだけでは、夢を持てません。だから常に新しいことに着手し、会社が変わろうとしていることを見せないと良くないと思います。

企業にとって安定という言葉はないのかもしれません。常に変化に対応し、変わり続けて行くことこそが、生き残って行くための条件のような気がします。

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11年10月24日 15時47分00秒
Posted by: takeuchiconsult
ほんの少しの違いかもしれません。たった数分のことで、お店が繁盛するかどうか違ってくるような気がします。

開店前のお店の状況を見ると、その店のあり方、経営状態が見えてきます。会社で決まったルール通り、開店時間ピッタリに開けているお店をよく見ます。外でお客様が待っていても、店内で朝礼をしていたり、品出しをしていたり、お客様よりも決まったルールを一所懸命こなしている感じです。

お店のルールを破っている訳ではないので、罪悪感はないようです。その後の店内への案内も丁寧で、何もなかったかのようにスタートです。

ところが、このような状況が当たり前のようになっていると不安になります。

まず、オーナー店舗ではどのような開店準備をされるかと言いますと、店に到着した瞬間、入口の扉を開けます。もしお客様が、店内に入りたいという希望をおっしゃれば店内へ案内します。

少しでもお客様を待たせない、不愉快な思いにさせないようにされます。そうするとお客様が自然とあの店は開店時間の○○分前には開いていると思われ、来店時間が徐々に早くなって行きます。

決まった開店時間までは接客に付くのでもなく、お客様に自由にしていただきます。お会計だけはきっちりとレジ対応をします。これが本来の商売のあり方ではと思います。

品出しは、朝ダラダラ行うのではなく、遅番の方が埋めてから帰る。朝は、お客様の数が少なくても外で待っていただくことがないように開ける。

大手企業ほど、ルールはがっちりと守られています。機械的な動きのように見えます。大手企業がそのようなやり方をしているので、自店もそのようにすべきではというのも一案ですが、中小企業ではルールよりも小さな売上が大事なはずです。

開店時間は、仕組みやルールが決めるのではなく、開けれる状態であれば、少しでも開けた方が店は有利になります。

商店街を見ても朝10時開店のルールになっているはずなのに、いつも朝早く開けて、通路を掃除されている方を見ます。

開店時間前の時間をどのようなルールにするか?おそらくオーナー店舗の場合は、ルールなんてないのでしょう。お客様が来られたら開ける、来られていなくてもすぐに案内できるようにしておく、ただそれだけなのかもしれません。

大手企業と同じようなことをしていると勝てません。向こうには固いルールがあります。ルールに縛られない柔軟なやり方こそが、生き残る道のような気がします。

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