「持続可能な社会を目指す」ということが言われ出してから、
かなりの月日になりますが、地球温暖化の加速、異常気象地域の拡大、
災害による食糧危機・水不足問題、エネルギー資源の枯渇、貧困格差の増大
など、地球上のいたるところで危機が迫っています。

 一方ではこの「持続可能な社会」概念が定着し、取り組みが進んでいます。
欧州圏(EU)の先進社会では、CO2排出規制の自主決定や、社会的公正、
市民参加型運動、官民一体のプロジェクトが提唱され実現されてきました。

これらは日本においては最近ようやく話題にのぼるようになったが、その実現
プロセスについては、まだ具体的な展望は見えて来ず、戦略論についての意見も
一致していません。

 そんな政策に危機感を持った様々な団体が政策立案を提言し環境改善を
目指してはいるが、社会を巻き込む運動には至っていないように感じます。

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今まで私は個人的に様々な会合やイベントに参加してきましたが、そこでは
自分がもっとも熱をあげたい本格的な環境と経営の両立などの具体的論議は
ほとんどなく、いつも運動論や政策論の話ばかりに終始し、一般の人には難しすぎる
など温度差を感じずにはいられません。
これではたくさんの賛同者が集まらないのは当然であるとともに、状況が遅滞したまま
であることに閉口せざるをえない状況がありました。

 これまでの日本の市民団体・市民運動やNPOの活動だけでは限界に近い状況下で
必要なものは、枠にとらわれない発想で活動ができる組織だと思います。

政策案や法案を研究するのではなく、経済発展を追求しながら、一般の人たちに最も
受け入れやすい手法で環境を改善していく場が求められているということです。

 環境に関わることに業種は関係ありませんし、その業種間の垣根を越えなければ
実現しない新ビジネスなどを構築するといったアクションから何が生まれるかは
わかりませんが、情報発信をすることにより多くの方に関わっていただければ幸いです。

 今後、皆様に身近で有益な環境改善をテーマに情報を発信していきますので
どうぞよろしく。
               
株式会社ボンドアンドコーポレーション
環境プランニング学会所属・環境プランナー 藤田康嗣