東日本地震災害、お見舞い申し上げます。

被害に会われた皆さまの一日も早い再建を心から願い応援致します。


東日本震災から1ヶ月以上が経ち東電の計画停電は当面なくなったが、

関東は節電中で駅やスーパー、百貨店は照明を落とし

なんとなく消費が盛り上がらない。

その点、関東以南は節電に対する意識は少なく、同じ日本の中で別世界のようだ。

過去の電力行政の問題が想定外の危機になって露呈している。


2011年、大手小売店の出店計画が高水準、と報じられている。

セブンイレブンを筆頭にコンビニ各社は昨年比2割増しの出店、

イオンは小型店「まいばすけっと」を昨年の3倍となる200店を計画、

その他、家電のヤマダ電機や家具のニトリなど出店意欲は強い。

震災で商圏を失った分を他の地域出店で補う計画のようだ。


但し、この震災で建材メーカーも被害を受けており、

鉄骨や建設用資材価格が軒並み値上りしている。

従って、大手企業の出店コスト上昇は勿論、

中小企業の出店にも大きな影響が出てくることになりそうだ。

このような時は無理な出店を控え、既存店の改装や売場強化に重点を置いた政策が必要になり、

中小小売店は地域商圏でどれだけシェアを確保出来るか、

が勝負であり、先ずは個店の見直し強化が優先課題です。


コンビニ・スーパー大手の経営者のコメントは

・下期から復興景気が本格化してくる。

・足元の消費は堅調である。

・震災後も高付加価値商品で単価は上げられる。

・スーパーの特売は減り、コンビニとの価格差は縮まりチャンスはある。

その点、百貨店からは

・自粛ムードで消費マインドは冷え込む

・消費の回復に1年はかかる

等の慎重な意見が聞かれる。


東と西の消費者マインドに差が出ていますが、

今後、日常生活に必要な商品は並んでも買うが、

ハレの日の高単価商品やご馳走メニューの消費にはブレーキがかかって来るのではないでしょうか。

従って、百貨店・専門店トップの意見にもあるように慎重さが必要になっています。


現在、日本の環境は放射能汚染問題に先が不透明な為、

・観光産業は沖縄を筆頭に外国からの観光客の来日は見込めない。

・食品の輸出産業も各国から制限がかかっている。

・自動車を初め、工業製品は製造が間に合わなくて輸出が伸びない。

この厳しい現実に日本経済がどうなるのか。

円安にシフト → 原料の値上がり → 製品値上げ → 消費の冷え込み

→ 企業、小売業収益ダウン → 株安 → 景気の更なる悪化

想定外のシナリオも必要になっている。


今朝のTV番組で各政党議員の討論があったが、

相変わらず自民党は自分の主張ばかりで、民主党は各党をまとめるリーダーシップは感じられない。

この未曽有の日本の危機に対して、一番感じていないのは国会議員ではないか。

その中で、国民は生活を守らなければならない。

先ずは商売の基本に戻って

・自店の基本商品を見直し再強化を図り、自店の特徴をより際立てる。

・自店のオペレーションについて、各人の作業方法や範囲をゼロにして再構築する。

・販売についてはお客様との接点を増やし、より丁寧な説明や接客に重点を置く。


TV広告にもあるように、各人が日本の将来を信じて出来る事を精一杯やろう。  


今週の1品  *スーパーの店頭: 惣菜


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