2023-12-24中国進出-中国を知る(239)真実に着目しよう(1)
 人類のみならず、全ての動植物は環境によってその生態が決められることは、周知のことと思われるが何故か知的動物である人類は枠外と思ってしまう傾向にある様である。例えば中国や韓国は
日本の隣国で長い歴史的交流があるので類似点も多く容易に分かり合えると思いがちである。然し中国や韓国と長年交流して来た日本人なら、類似点の多さよりも相違点が多いことに内心驚愕していると言った方が良いくらいである。何故だろうか?!私 見に依れば、中国は有史以来3500年余、韓国等朝鮮半島は2千数百年幾度となく戦乱、統一、分裂を繰り返してきたが、その主な原因は周辺国と陸続きであった為である。中国は殷(中国では商と言うのが通例だが)以来数えてみるとほぼ百回も分裂と統一を繰り返している。朝鮮半島も秦の始皇帝時代には北方に高句麗が誕生(韓国等ではよく5,000年の歴史と言うが、これは匈奴等との区別もはっきりしない原始時代を含めるもので正しい表現とは言えない)したが、現代に至る迄に10回余の分裂と統一を繰り返している。
 一方日本では周囲は海であり、周辺国と交流があっても日常的な接触はなかったので、戦乱に至るまでの歴史的経験はしなかった。弥生時代の後期には多少の抗争があっても明確な分裂とかはなく、天皇家の先祖が国家統一の象徴となり、1,200年余前には日本と言う国号が定まり、現在に至る迄変更しないと言う世界史的にも稀なる存在となっている。爾後内紛や16世紀の戦国時代を経験しても国家分裂にまでは至らなかった。朝鮮半島との関係で、韓国の学者が言う日本は史上4回の半島侵略をしたと言うが、その第一回目は4世紀後半に倭軍は半島北端に迄兵を派遣したとの記録が中国