2010年 2月の記事一覧

10年02月18日 06時24分00秒
Posted by: takeuchiconsult
中間管理職という言葉の中には、「中間」という文字が入っています。ということは会社側と従業員側の中間に位置している人と思われるかもしれませんがそうではないです。

実は、中間管理職とは、会社の方針・意見を代弁する役割の方です。一般の従業員の方々の愚痴や意見に同化していては管理職としての役目を果たせなくなります。

大事なのは、常に一経営者の視点で、会社や店を見るということです。発言
する場合も会社の代弁者のつもりで応答しないといけません。

いろんなプレッシャーがあるもの事実ですが、常に会社の人間であることを認識しながら仕事をする必要があります。

「従業員から聞かれた場合、どのように答えるのがベストですか?」とよく質問があります。

まずは、自分の役職が会社のどの位置にあり、何を期待されているかをもう一度再認識することです。だから、個人の意見ではなく、会社としてはどう考えているかを常に把握、理解しておく必要があります。

会社の立場に立って話せるようになったら一人前の中間管理職です。
組織人というのはどういうものなのか、会社も管理職教育を行って行く必要があります。

会社が意図することと違うことが現場では起こっていたり、考えていたりすることが多々あります。それは、十分な社員教育が行われていないからです。

役職が上がるごとにどの目線で仕事をしないといけないのか、それを教えることです。何度も何度も教育の場で繰り返し教えることです。

1回言ったからわかってくれるだろうではおそらく上手く行かないでしょう。
会社は組織です。その組織を動かすには、個々人が組織とは何かを知った上で行動してくれないと困ります。必ずそのようなことを教える場を設けて下さい。

会社は中間管理職で決まるとよく言われます。それくらい大事なポストです。
組織を強化するならここからです。

中間管理職の意識が変わった瞬間、業績は一気に上がります。
中間管理職の教育に力を入れることが、会社にとって一番大切なことのように思います。
10年02月17日 17時24分00秒
Posted by: takeuchiconsult
幹部の方はいつもヤキモキ。。。

伝えたつもりのことが違った意味合いで現場に伝わっているということがよくあるようです。組織が大きくなったり、従業員数が多くなったりすると、どうも上手く行かなくなってくるようです。

変な噂が一人歩き。

社内連絡ならまだ良いのですが、大事な通達が漏れていたり、曲解されていては困ります。コンプライアンスの遵守度は、この伝言ゲームが守られているかどうかでわかります。

まだまだ自社では怖いと思われる方は、通達はすべて社長の口から伝えるべきです。他人の口から伝わると、意図したものとは違った伝わり方をするものです。

あるいは、間違いないのは文書で通達すること。書いたものを残しておくことです。

言った、言わないが一番良くないです。聞く方も聞いたかもしれないが、確実には返事をしていないということが多々あります。忙しい中での伝達ですから間違いも当然あります。

だからこそ、メモ癖が大事になってきます。上長や上司から言われたことは返事をするだけでなく、その場で即、メモを取ることです。そうすると間違いも少なくなります。単純なことですがそれが大事です。

真面目だとか真剣に仕事に励んでいるとかというのとは別問題です。
仕事の仕方に問題があるのです。人から言われたことはメモを取ること。上司からの指示だけでなく、お客様から言われたことも必ずメモっておくことです。

その癖付けが守られた会社が初めて、コンプライアンスの規定を設け、遵守できるのです。

だからメモ癖の付いていない会社の勉強会の講師をしていると、危険だなぁと感じることがしばしば。

小さなマナーや癖付けができているかどうか。
会社はそこから始まるような気がします。
10年02月17日 17時23分00秒
Posted by: takeuchiconsult
絶対にきつい言葉で従業員を罵倒しない、叱らない。
それを肝に銘じて社長業をされているのがよくわかります。
自分だったら、もう声を荒げて、「何やってるんだ!誰がやったんだ!」と犯人探しです。

社長になると皆工夫されているのが傍から見ていてわかります。社長としての立場で話をされています。

本音が出るのは、皆さん車の中。密室になった瞬間、肩の力を抜かれてひと休み。

出来の良い社長ほど、従業員の前では顔に出されません。凄いと思います。起伏の激しい私にはまだまだ・・・

おっしゃっている言葉はやさしいのですが、その言葉の中に叱りの部分がしっかりと含まれています。後はそのことを従業員の方がわかってくれれば良いのですが・・・

社長業の中で一番難しいことかもしれません。
どの企業様へ言っても社長が声を荒げている現場を見ます。そこまで言わなくてもと思う時もあります。しかし、言っておかないと教育にならないこともあるのでしょう。

常に顔は笑顔で、心の中で怒る。
それを日々繰り返さされているのだと思います。

おそらく終わりはないのでしょう。この状態がずっと続くと思います。
社長業は孤独だとよく言われますが、社内ではそうなるでしょう。

自分の息抜きの場を設けておかないと、続かないのでは?

叱り方、注意の仕方が一番大事です。それを間違えると会社が成り立っていきません。組織として運営しているのですから、一人の我を通しても意味がないです。

社長業では人間形成が一番大事なような気がします。
顔には出ない社長が、立派な社長への第一歩なんだと思います。
10年02月17日 15時22分00秒
Posted by: takeuchiconsult
1年間同じメンバーで仕事をすると人は伸びないと言われます。
特に管理職の方は、教えなくても大丈夫なため、自分が楽になっているだけです。

人が足りません。人を入れて下さいというところほど、人時生産性は低いです。足らない人でどうやって回すかです。それで初めて利益が出ます。足らないのは中小企業では当たり前です。

逆に人が十分に居たらどうなるでしょうか?それこそ赤字企業です。

自分が楽になりたいと思って人を入れるのはタブーです。やらなければならないのは、仕組みを作ること、新しいやり方を工夫することです。

出来る店長さんで、人が足りませんと言っているのを聞いたことがないです。人は常に不足するくらいが利益が出て、スタッフにも良い環境であることをご存じだからです。

人が変わるのも必然の現象。一から教えるのは嫌だ、何かもったいないなど言っている場合ではないです。それが世の中では普通です。教えることをしなくなった管理職なんていらないです。

毎年教え続けるからこそ、教え方が上手くなっていきます。
そうすると何年かに一度、こいつはと思うような輝いた人材と出会うことがたまにあります。

長年の苦労がそこで報われます。

良い人が入ってくれたらなぁ・・・
そうすると予算なんて達成してやるのにと思わないこと。

欠けている状態が普通なんです。
逆に完璧に良い人材を入れたら、今の売上を2倍にできますか?

良い人が入るかどうかではないです。
実は、自分の能力なんです。どんな指示を出し、教育をしたかで成果や業績は変わって来ます。

他人ではないです。自分です。。。

新しい風を良い方向で受け止めて下さい。
新人さんの新しい発想が会社を伸ばす糧になります。

管理職の方が潰さないでください。芽を摘まないで下さい。
あなたのために入ったのではないです。会社に入ったのです。大きな心で育ててあげて下さい。
10年02月17日 12時21分00秒
Posted by: takeuchiconsult
何か大きな勘違いをしているような気がします。
よく私がクライアント先に言っている言葉があります。
「社長!借金は1億円でも100億円でも一緒ですよ。大事なのは事業価値と継続性、収益性です。それを追い求めないと意味がいないですよ。」と・・・

事業は、借金の額ではないと思います。

継続性・成長性・収益性が望めないものは事業とは言えません。潰さずに生き残ること。必死になって頑張っていれば、いつか光が見えてきます。借金の額にばかり目を取られていては、事業に心が入らないと思います。

つい今の借金が半分だったら楽なのになぁ・・・と思われるようです。

ところが本当の借入の理由は、何なのでしょうか?銀行からの融資を受け続けたからでしょうか?

大事なのは、ビジネスモデル自体が陳腐化していないかどうか?その方が大事だと思うのですが・・・

往々にして借金の額が膨らむと、前が見えなくなる場合があるようです。空想ではなく、現実の世界で戦わないといけません。

借金を返すことが第一目的ではなく、事業を継続させ収益を上げて雇用を守るためです。できれば借金の額以上に、事業の継続を真剣に考えられてはと思います。

そのために事業のデューデリが必要となってきます。真面目に頑張ってきましたではダメです。客観的に今後の事業の成否を分析する必要があります。

だから単に今の借金が0の場合のシュミレーションをしても意味がないのです。
今後キャッシュを生むことができるかどうか、それを計りたいです。

借金さえ減額してくれるなら後継に譲っても良いというのも違うと思います。譲るなら軌道に乗せてからです。

借金の多寡に目を奪われないこと。今の事業からどれだけキャッシュを生み出すことができるか、その1点に集中して考えることです。

幸せは借金が減った時ではなく、事業が軌道に乗った時だそうです。
10年02月17日 06時21分00秒
Posted by: takeuchiconsult
職場規律を乱したもの、反社会的行為をしたもの等々が列挙されているのが、普通の懲戒規定の内容だと思います。

ところが最近、本質を付いた就業規則を目にするようになっています。

何かと言いますと・・・
「お客様(患者)のために働かないものは戒める」
とあります。

凄い!一言で言い当てていると思います。
言いたくても言えない?言葉になかなか表せない?と思っていたことがズバリ書かれています。

その瞬間、これだ!と思いました。

社内会議の遅刻は戒めの対象になるのは当然ですが、お客様との面談時間の遅刻など重罰の対象です。

この文言、是非入れたいと考えています。
ありきたりの就業規則を作っても自分の権利を主張できるところは何なのか、それしか見ない人も大勢います。

だからこそこの文言を入れて下さい。
お客様や業種は違いますが病院などの場合は患者さんに対して仕事をしない人はサービス業の仕事とは言えません。

それにお客様を待たせていて平気でいるというのも許せません。
お約束の10分前から玄関でお待ちするくらいの姿勢が欲しいです。

やっと活きた就業規則を作成するポイントが見えてきました。
規則を超える大事なものが何なのかを就業規則の中に盛り込むことです。これです。これしかないです。

形だけのものを作って納品してもコンサルタントの仕事ではないです。常に意味のあるものを提案する。それがモットーです。

いつもお世話になっている(株)ニッサン・コンサルティングの西口昌宏社長がおっしゃっていることがわかってきました。

私的には少し見えてきました。心が晴れてきました。
規則作りの規則屋にならないこと。

全く新しい形の就業規則が作れそうな予感が、ビビッときました。
10年02月16日 17時20分00秒
Posted by: takeuchiconsult
部内や課内の仕事しかしない?
どこへ勤めているのでしょうか?

他部門の仕事はしてはいけないのでしょうか?そんなに組織が大きかったでしょうか?

中小企業の社員は何でもやらないといけません。逆に組織が大きくなって、セクショナリズムが出て来ると利益は出なくなります。一つの部に就職したようになったりとか、ある一人の上司に就職したようになるからです。

いろんな経験を積ませ、いざとなったら何でもこなすことが大事です。限られた人員の中でやり繰り返すからこそ強くなるのです。能力がそれほど高くない集団であったとしてもそのような状況が続くと必然的に強くなって行くものです。

自ら成長の芽を摘んでいませんか?
部ごとに配属されるのは良いですが、いろんな経験ができ、助け合うことができる環境を作り上げないと、常にコスト高になります。挙句の果てには、人が足らないと言ってパートさんやアルバイトさんに助けてもらうというようなことが起きてしまいます。

このことは、どんな組織でも同じです。
例えば病院であっても受付業務だけを専門にする職員の方は、コスト高です。朝から晩まで患者の方が四六時中来られる訳でも電話が鳴る続ける訳でもないです。

最低一人2役できるように組織を作ることです。
それが利益化への早道です。

オーナー企業では、奥様がやかましく従業員を動かします。有無を言わせません。言葉は悪いですが、従わなかったらクビ!という感じです。

専門職を育てるのは良いですが、勘違いした従業員や職員を作らないことです。
100億円を超えて初めて大企業です。それまでは何でもやる従業員を作り続けないと利益は出ません。

組織が大きくなると利益率が低下する原因がここにあります。どんな組織運営にするのか、そこに事業運営の鍵が潜んでいます。

夢を追って規模を大きくするのは良いですが、大きくなった組織でどうやって利益を出すか想定していますでしょうか?

一番かかるのは人件費なんです。
何でもできる人が多い組織ほど安心です。

もう一度中小企業のあり方を考え直す時期に来ているように思います。
10年02月16日 15時19分00秒
Posted by: takeuchiconsult
ます一つ目は、ネット上の書き込みを下げて欲しいという依頼です。悪いことを書かれて投稿された場合、それが目に付きヒット率が下がるとおっしゃいます。

でも投稿されたものをカットするのは一番難しいです。逆に良いコメントが上に上がり、悪いコメントが必然的に下に来るようにする方が無難だと思います。下げよう下げようと思ってもいたちごっこになってしまいます。

結構、この案件が多いのは事実です。商品やサービスに対するクレーム投稿を何とかネット上から消したいという希望です。おっしゃることはわかるのですが、根本的にクレームがこないような商品やサービスを作り上げて行くことが大切だと思います。

あまりにもネットの書き込みに一喜一憂していると、本来の姿が見えなくなってしまいます。まずは商品・サービスのブラッシュアップありきではないでしょうか?

もう一つは、書き込みが少ない。もっと書き込みを増やしたいという依頼内容です。実は私も楽天市場やAmazon、中古本市場などで買い物をした場合、必ず後から店舗評価をお願いしますというメールが来ますが、書いたことがないです。面倒くさいのと、商品に十分満足しているからです。満足していなければ、当然クレームを言うと思います。

だからどうしても書き込みが欲しい場合は、投稿いただくとプレゼントがあるような企画が良いのではと思います。

例えば、
方法は簡単! 商品到着後に「レビューを書きました」
とメールでお知らせ下さい! ↓詳しくはこちら。↓

購入商品レビューを書くだけで、もれなく無料でプレゼント!
ご購入商品のレビューをお書き頂いたお客様限定、
「○○さんの○○○○」をお一つ!
無料でもれなくプレゼンさせていただきます。

といった感じです。
これなら評価してくれるかもしれません。

ネット上の書き込みが今後のマーケティングを左右しそうな予感がします。
積極的に書き込み対策が必要かも・・・

お客様から本音をいただける書き込み、大切に考えて行きたいです。
10年02月16日 12時18分00秒
Posted by: takeuchiconsult
土地や不動産の価値評価がすべてでは寂しいです。やはり事業価値や企業価値で評価されることが理想です。

もう土地や不動産だけでその企業を評価しなくなっています。今の事業を清算した時にどれだけのお金が残るか試算されている方もおられるでしょう。しかし、単純に不動産などを売却した金額だけが清算対象では評価は下がって行く一方です。

自社の企業価値や事業価値を高めるにはどうすれば良いのか、考え直す必要があると思います。

実際に自社の企業価値はいくらだと思いますか?
評価されるくらいの価値はあるでしょうか?

その地域に絶対に必要で、欠かせない企業である。
もし存在しなければ、お客様や利用者がたいへん困る。
将来も継続して事業が展開できそうなくらい成長性が見込める。
などなど・・・

自分で自社を評価するには無理があるかもしれません。同業者の方や外部の方に一度聞かれてみてはいかがでしょうか?

土地の評価さえ上がれば良いのになぁという甘い期待感を持たずに、事業価値を高めて行くことです。

必要な企業になることです。たくさんの人材を育てることです。
土地や建物の評価が気にならないくらい現業に邁進されてはと思います。

銀行の融資担当者の方も企業をあらゆる角度から分析をされ、評価されます。
机上の数値データ以外の部分でも事業価値があるのかどうか判断されます。

成長性や継続性、収益性が見込めない企業に融資の話はこないと思います。必死になって企業価値を高め、外から見てもわかるくらいの成果を上げることです。

特に、人材価値を上げることです。人が素晴らしければどんな事業展開も可能です。少なくとも同業他社比で比較した場合、人の面だけは勝っているという状態を作ることです。

優秀な人材の有無が企業価値になる場合があります。商品やサービスを高めて行くのは当然ですが人材のブラッシュアップを図ることです。

外から見た場合、見えて来るのは商品・サービスか人です。この部門は、この方が支えているんだなぁというのがわかります。優秀な人材がいる会社が今後、企業価値を高めて行きそうな気がします。
10年02月16日 06時17分00秒
Posted by: takeuchiconsult
種々の改善・改革を行ったつもりでも痛みを伴う改革に着手していないと、元の状態に戻ってしまいます。

銀行さんからのきつい言葉が身に染み、その時は何とか出口を探そうとされますが、約定の見直しが決まると今まで通りの事業運営に戻られることが多々あります。

他人の手を借りる訳ではないですが、痛みを伴う改革は自分で考え出して、自分で決断をするのは難しいことが多いです。外部の者からの指摘を素直に聞き、
外部の方の協力を得ている間に、着手されることが理想です。

痛みを伴うような大掛かりな改革を行わないと再生案件は軌道に乗りません。
銀行さんが去ってくれるのを待っているだけが目的では寂しいです。そのような方には必ず危機的状況がまた訪れます。

中小企業の事業運営には癖があります。だから経営陣が変わっていない場合、また同じような状況を繰り返します。そうならないためには、ドラスティックな改革が必要です。

血を流す以上の痛みを伴う局面があっても当然です。それぐらいやらないと先がないからです。

銀行さんのせいにする訳ではないですが、銀行さんからの提案があるうちに、赤字部門を処理したり、固定費を大幅にカットするなど、普通ではできないようなことをこの際やるべきです。

後から後悔されるのが見えているからです。
あの時、やっておけばよかったと・・・

大きな決断には勇気がいりますが、支援者が応援してくれている時に行うと気持ちが少しでも楽です。トップは孤独な生き物だと言われますが、頼れる時に頼られることです。

それすらなくなればもう終わりです。甘えれるうちに甘えておくことです。

わかっておられる方ほど、モニタリングの継続を自主的に申し出されます。
えらいです。凄いです。自分というものを戒められているのでしょう。

モニタリングは銀行や支援協議会への説明報告会だけのためにやっているのではないです。目的は事業を継続させるための進捗状況の確認と、未来への可能性を議論する場です。

銀行も来なくなった。支援協議会の方にもお世話にならなくなった。と安心していてはまた同じ局面がやって来るかも・・・

実は、再生はこの時からが本当の意味での再スタートです。経営は自己責任。自分で舵を取って進むようになって初めて再生です。

痛い手術は早めに行うことをおすすめいたします。

10年02月15日 17時50分00秒
Posted by: takeuchiconsult
いつもこのような質問が返ってきます。
予算会議も幹部会議も行っています。とおっしゃいます。
両方よく似たものではないですか、一緒にやっていますよと・・・

ところが私の意図しているところは少し違います。
予算会議は、部や課の長の方が集まっていただき予算を検討する場です。一方幹部会議とは、トップが腹を割って、事業の方向性について話し合う場です。

個人商店のような組織の場合は、幹部会議はありません。すべてトップ率先で、経営については深く従業員に知らせないという場合があります。ところが従業員数が30人くらいを超えてくると会社として組織が存在してくるようになります。社長一族以外に、他人の方が役員を務めるようになると個人商店の経営では成り立ちません。

そうなると決算書をはじめ経営状態を幹部に伝え、一緒に会社のことに取り組むといったことが大事になってきます。

企業再生の場で思うことは、この幹部会議をしっかりとやってこなかったことが窮状の原因になっている場合があるということです。

常に社長の決断で事業を回されていて、サポーターがいない状態です。また、あまり周りの方の意見を聞かないといったことも原因に挙げられます。

名ばかりの幹部では、事業運営は厳しいでしょう。
本音でぶつかり合える人が必要です。個人の頭の中で堂々巡りをしていてもしようがないです。意味のある幹部会議をすべきです。

事業内容を隠さずすべて知ってもらってもかまわない人が幹部です。そのような人が何人おられますでしょうか?

だからいつも最初にお聞きするのは、幹部会議されていますか?ということです。幹部会議の有無で経営状態がわかります。

幹部会議はトップの決断次第です。
やろうと思えばいつでもできるはず。自分の心の整理が出来ているかどうか。

自分の中だけで収めようと思っていてもどうしようもない時もあります。皆に協力してもらって初めて再生が可能になります。真摯な気持ちを持たれることです。

活きた幹部会議を是非、開催されて下さい。
10年02月15日 15時50分00秒
Posted by: takeuchiconsult
従業員の方から聞こえてくる声です。
お客様が来ているのに赤字なのですか?儲かっていないのですか?
と不安そうにおっしゃいます。

見た目のお客様の数と売上・利益とは別です。少しでも忙しい日があると、売上が上がっている、利益が出ていると解釈されています。

どこまで会社の業績数値を公表するか頭の痛いところです。でも実際には、お客様でいっぱいの状況が毎日続いている状況でないと利益は出ません。1週間のうち数日だけ目の回るような忙しさでは、利益は出ないのですが・・・

売上や利益の数値でなくても客数の目安となる数値をお知らせしてはいかがでしょうか?利益が出る、給与や支払いができる最低限の客数はどのくらいなのか、その客数を目安にされてはと思います。

何も数値を知らせていないと、誤解が生じます。それに人間は、自分の都合の良い方に解釈するものです。ほっておくと尾ひれが付いて来ます。今のうちに、ミーティングなどでしっかりと話しておいた方が良いでしょう。

少しでもお客様が入っていると、儲かっているのではと思ってしまうようです。
店を預っている店長さんは必死なのに、従業員の方はマイペースで仕事をされている風景をよく見ます。

自分を楽にする意味でもみんなに現実の数値を知ってもらうことです。

企業再生の現場でもトップが従業員に経営数値を公表していない場合があります。私たちは普通に仕事をしているのに、お客様は来てくれているのに、そんなに経営状態は厳しいのですかといった感じの時が多々あります。

損益分岐点客数がどのくらいなのか、伝えてこなかったツケが回って来ます。

だから少し忙しくなっただけで愚痴が出ます。利益を出そうと思えば、忙しい日が続いて当たり前。ちょっとでも立ち止まると、支払いができなくなります。


だから企業再生であっても大事なのは従業員教育ということになります。
従業員教育を怠ると、自分勝手に経営状態を判断する従業員が出てきます。

出来る限り経営数値を公表し、従業員の方々と一体化して前進することが大切なような気がします。
10年02月15日 11時49分00秒
Posted by: takeuchiconsult
どこから手を付けて良いのやら迷っておられる方も多いと思います。やらなければならないことも山積み。しかし、すべてを改善・改革できる訳ではないです。

一つの物差しのようなものがあれば現場にも理解されやすいと思います。
そこで提案なのですが、どんな事業形態であってもお客様と接する部分が多いところを強化すべきです。それがヒントです。

お客様と直に接しない、お客様が直接触れることができない、感じないものを改善してもお客様にはわかりません。

事業改革で大事なのは、このお客様と接する部分を強くして満足いただくことです。お客様に満足していただき、かつご意見を伺えればそれで十分です。

後は、その精度を上げ、お客様が不と感じている部分を治して行くだけです。

不とは・・・
「不満足」「不快」「不信」など、お客様が心地よく感じないもののことです。
あらゆる不が出て来ると思います。その不を改善することが事業では大事だと言われます。

皆様の会社ではどのような不があり、どれくらいの不がありますでしょうか?

お客様が何らかの不を感じた瞬間、リピートされなくなります。必要最低限のレベルを死守することです。そのラインを越えた不を感じると、不の連鎖が発生し、さらに悪い状況になります。

私が診断させていただく中で一番気になるのが、クライアント様の事業の中でどこが一番お客様と接するか、どの方が一番接しているかをチェックさせていただきます。

当然、改善・改革はこの部分から着手することになります。
従業員の方も理解していただき、納得されます。お客様に満足していただくことが事業の中で一番大切だからです。

ここが急所です。あれこれ迷う必要はないです。
1点に絞り込んで、改革を行うことが大事です。

お客様と接する部分を徹底的に見直して下さい。そこに今の事業の弱点が見つかるはずです。

できればそれも常連のお客様から聞いて下さい。常連のお客様は外部役員の役目を果たしてくれます。

10年02月15日 05時48分00秒
Posted by: takeuchiconsult
これって話が逆転しています。
予算計画を作らないから、余分なお金が出て行きます。

予算がないので、取れないので計画は作っていません。ありません。
という答えがしばしば返ってきますが、それでは永遠に黒字化は難しいでしょう。

予算がすべてです。予算ありきです。
予算を立てないと、目標設定ができません。各部署からの予算数値をあげて
いただき、予算会議を行うことが理想です。

また、教育研修費などもいくら使うのか、予算がないと適正数値を出すことができません。効果的に効率的に行うためにはやはり予算は必要です。

たまに予算をお作りになっていない会社や事業があります。事業規模が大きくなってもその日暮らしで、日銭を稼いでいるような状態では、経営は安定しません。

誰も何も言わないから予算はない?
予算計画が経営計画のすべてと言って良いくらいです。可能、不可能は別としてこの予算を練り上げることが会社の力になります。

会社側からの一方的な予算数値の通達もあまり良くないと思います。現場の方との数字の刷り合わせが必要です。

予算数値を見ながら達成度を図る体質を作って行かないと、社員は成長しません。管理職も育たないでしょう。

予算は、社員教育の一環でもあります。個人の予算数値も自分で作らせることが大事です。見込みはどうやって想定するのか、実際に予算数値達成のためにどのような動きをするのか、上長の指導が必要です。

どんな予算計画書を作っているか、個々人の予算数値はどうなっているかでその会社の体質がわかります。

予算のない会社に黒字化はないとも言われるくらいです。
予算重視の経営体制へと変換することが大切なようです。

まずは予算ありき。
経営の立て直しは予算づくりからです。
10年02月14日 17時48分00秒
Posted by: takeuchiconsult
何でもかんでも会社に請求すると、その諸経費はすべて会社が出すというルーツになっていると従業員はやる気を持って育つでしょうか?

事業内容によって異なると思いますが、例えば資格を取るための教材や受験料、受験の際の交通費まで、会社負担で行うと人は集まってくるでしょうか?

教育費のすべてを会社負担にすると、人は育たなくなります。いつでも会社が出してくれると思い甘えてしまいます。

本当にキャリアアップしようと考えている人は、自己投資を行うはずです。誰に言われる訳でもなく、自分の夢と目標に向かって邁進されます。

資格取得は結果であり、そのプロセスが大事です。一つの目標を決めて何かを達成させるその姿勢が大切です。おそらくそのようなプロセスを経験された方は、何をなさっても成功されるでしょう。

教育とは自分を成長させるコツをつかむことだと思います。

忙しくて時間がないのは皆同じです。逆にすべての環境を提供すれば、その人が伸びるかと言えば、そうではないと思います。

伸びる人はどんな環境でも意欲を持って、辛抱することができます。ただひたすら自分の目標に向かって・・・

だから教育費という名目で、すべて会社負担とされているという話を聞くと正直ぞっとします。そんなに甘やかしていると、資格取得後、転職されるかもしれないと思います。

私見ですが、資格取得までは自費で負担していただき、資格取得後は資格手当のようなもので評価してあげるのが良いのではと思います。

仕事が終わった後、どれだけ自己研鑽できるか、それが成長するためには大切です。

夢があるなら、自分で時間は作れるはず。資格取得が目標ではなく、自分を高めて、もう一ランク上の仕事をするのが目的。

会社が教育費に対する考え方をしっかりと持っていないと、人が育ちません。レベルが上がりません。

甘えの体質だけは作られないようにされてはと思います。