部内や課内の仕事しかしない?
どこへ勤めているのでしょうか?

他部門の仕事はしてはいけないのでしょうか?そんなに組織が大きかったでしょうか?

中小企業の社員は何でもやらないといけません。逆に組織が大きくなって、セクショナリズムが出て来ると利益は出なくなります。一つの部に就職したようになったりとか、ある一人の上司に就職したようになるからです。

いろんな経験を積ませ、いざとなったら何でもこなすことが大事です。限られた人員の中でやり繰り返すからこそ強くなるのです。能力がそれほど高くない集団であったとしてもそのような状況が続くと必然的に強くなって行くものです。

自ら成長の芽を摘んでいませんか?
部ごとに配属されるのは良いですが、いろんな経験ができ、助け合うことができる環境を作り上げないと、常にコスト高になります。挙句の果てには、人が足らないと言ってパートさんやアルバイトさんに助けてもらうというようなことが起きてしまいます。

このことは、どんな組織でも同じです。
例えば病院であっても受付業務だけを専門にする職員の方は、コスト高です。朝から晩まで患者の方が四六時中来られる訳でも電話が鳴る続ける訳でもないです。

最低一人2役できるように組織を作ることです。
それが利益化への早道です。

オーナー企業では、奥様がやかましく従業員を動かします。有無を言わせません。言葉は悪いですが、従わなかったらクビ!という感じです。

専門職を育てるのは良いですが、勘違いした従業員や職員を作らないことです。
100億円を超えて初めて大企業です。それまでは何でもやる従業員を作り続けないと利益は出ません。

組織が大きくなると利益率が低下する原因がここにあります。どんな組織運営にするのか、そこに事業運営の鍵が潜んでいます。

夢を追って規模を大きくするのは良いですが、大きくなった組織でどうやって利益を出すか想定していますでしょうか?

一番かかるのは人件費なんです。
何でもできる人が多い組織ほど安心です。

もう一度中小企業のあり方を考え直す時期に来ているように思います。