歴史上、かつて、千年以上続いた国家は、古代ローマ以外に見当たらない。

何故そうなったのか?

塩野七生著「ローマ人の物語」によれば、それは、「仕組み」にある。

歴史を見ると、アレクサンダー大王やジンギスカン、そしてナポレオンも、殆ど一代で終わっている。いずれも「戦争の名人」であったが、その後「王国が続く仕組み」は作られなかった。

仕組みという点では、徳川幕府のほうが優れていたと言える。

古代ローマでは、大統領と首相を兼ねた役職に「執政官」がある。任期一年、2人制で、選挙で選ばれる。1年で何が出来る?がしかし、このルール(仕組み)は、千年ほぼ、守られた。

帝国の後半期には、皇帝が執政官を兼ねたが、ルールは存続した。

当時、戦争が常態化していたヨーロッパでは、国家の危機は何度も訪れた。ローマでは、こうした時、執政官の中から一人を「独裁官」に任命した。全権力を「半年に限って」委譲した。

ヨーロッパの殆どと、小アジア(現トルコ)、中東、北アフリカに及ぶ国境線は、当時の世界人口の25%を擁した。だからいつも、「戦争の連続」であった。

権力は、常に腐敗し、多くは民を弾圧し、周辺国家や民族を侵略する。だからこそ、ローマは、このような「仕組み=法律」を考えた。

ローマの繁栄を支えた「物」としてよく知られているものが、水道橋と街道網だろう。インフラの語源になるもの。しかし、物だけでは千年の王国は持たない。

元老院という「インフラ」=人材の貯水池、という仕組み

いま、民主主義国家で、「上院」、日本では参議院が該当するが、その原型が「元老院」である。

ローマの行政、司法、立法の一部の機能をカバーし、執政官ほかの人材を養成し、輩出していった。

ローマ帝国は、後年皇帝が悪評を受けることがあったが、元老院は常に、権力者を

牽制し、場合によっては排除し、かつ人材を輩出し続けるという多様な役割を担っていた「インフラ」だった。

元老院は当初は、貴族で構成されたが、徐徐に平民も登用された。

今のローマ市には、有名な2000年前の円形闘技場コロッセオが現存する。

これは、皇帝が自身の「人気」を維持するために、国民が喜ぶ「行事」を催すための「仕掛け」であった。これも「仕組み」の産物である。

ISOでは、組織のインフラの点検・管理も、やかましく言われ、かつ記録も細かい。

また、人材の育成についても計画的に、継続的に行うように要求される。その為の教育の実施は、現場のOJT(実地指導)が中心。そして、徹底的に「確認」する。

人を信用しない?否、「人は間違えるものだ」・・が前提の仕組みがISOだ。

ローマの続いた理由は、人に頼らず、「信用せず」、人の陥りやすい「弱さ」を法律やルールで、排除していったところである。

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ISO原人