小売り業界の1月売上が報道されました。

・全国スーパー売上高(既存店)前年同月比 1.2%減(チェーンストア協会)

・全国食品スーパー売上高(既存店)前年同月比 1.9%減(日本スーパーマーケット協会)

・全国百貨店売上高(既存店)前年同月比 1.1%減(日本百貨店協会)

・全国コンビニエンス売上高(既存店)前年同月比 1.7%増(日本フランチャイズ協会)

この業界の動向を見る限り、食品スーパーの落ち込みが一番大きく、

食品スーパーは6ヶ月連続で前年を下回っている。

景気が悪くても、生きる為の糧となる食品を主としている食品スーパー、

何故、他の業態よりも売上の伸びが悪いのでしょうか?


異業態競争!

消費頻度の高い食品を狙って異業態の各社がドライ食品のみならず

酒類、生鮮食品、デリカ食品への取扱いを始めています。

食品は小売り業界の最後の主戦場になっているのです。

それに対して、従来の食品スーパーはどのような対策をしているのでしょう。

異業態各社に対して、一番変化がないのが食品スーパー業界のような気がします。

                    
そして、食品スーパーの最近の情報を見ると

・ライフCOは2013年から3年間で、新たに50店舗の食品スーパーを

 首都圏近郊に出店する。

 生産性と競争力の改善に目途が立って来たとして、積極出店を始める。

・イズミは小型SCの出店を中四国、九州地方で年間4~5店ペースで始める。

 中四国の主要都市では高齢者を中心に生活エリアの都心回帰が加速しており、

 需要を取り込む。

・サミットは3月末までに鮮魚売場に「サーモンコーナー」を9割の店舗に設置する。

 開店寿司チェーンの動向ではサーモンはマグロ以上に消費者の嗜好が強くなっている。


食品スーパー以外の業界情報では

・イオンは今後2年間でPB商品6000アイテムのリニューアルを実施。

 高齢化や単身世帯に対応する小容量、健康志向に対応する。

・イオンは野菜や肉・魚など生鮮PBを新たに100品目を追加拡充する。

 消費者に顔の見える安全安心へのニーズをPRし、他社との差別化を図る。

 PB全体ではアイテム数で2割、売上で3割、粗利益で5割を目標とする。

・イオンはネットスーパーで寿司の販売を始める。

 握り寿司盛合せを中心に宅配チェーンより価格で2割程低く設定し、

 握りや巻寿司を既存の配送網を活用して実施する。

・北海道大手コンビニのセイコーマートは野菜の自社生産に力を入れる。

 北海道で人気のある「100円惣菜」を充実させる為に、

 これまで生産していない野菜の栽培に乗り出し、安定供給を目指す。

・日本マクドナルドは「ブレンドコーヒー」を前面刷新する。

 専門店が提供している深煎りのフレンチローストを導入し、

 新規顧客の獲得や来店頻度向上を狙う。



業務改革・改善!

外食大手35社の1月既存店売上の発表がありましたが、

20社は前年割れの状況です。

その中で、前年をクリアしているのは業種の1番企業が目立ちます。

2番手以下の企業は客数の支持が得られていません。


今後は業態業種で、地域で1番の支持が得られる店になる為に必要な事は何か?

・商品、売り方、サービス、オペレーションの中で改革・改善を

 スピード感を持って実施することが急務になっています。
 
 

今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net