食品サービス産業の市場が縮小しています。

・外食産業、2011年売上前年比1.2%減少、(日本フードサービス協会発表)

 東日本震災の影響による自粛ムードの広がりで、FFや牛丼店は健闘したが

 ファミレスなどは1.6%減で2年ぶりに前年を下回った。

・全国スーパー、売上高は既存店ベース12兆7024億で前年比0.8%の減少。

 (日本チェーンストア協会)

 東日本震災後の飲料やカップ麺などの特需があったものの、

 原発事故による風評被害や野菜高騰により、特に農産品は2.7%の減少、

 12月も年末は健闘したが、既存店では0.8%の減少となった。


しかし震災特需で伸長したのがホームセンター、既存店前年比3%の増加と

04年調査以来初めてのプラス成長となった。(日本DIY協会)

今年も節電関連や防災用品を中心に販売強化を図る。

又、店舗型サービス業と対照的に絶好調なのがネットサービス企業、

小売り部門大手の楽天は2011年の出店売上は

前年比16%増の1兆1000億と設立14年目にして1兆円の大台に乗った。

震災以降の生活必需品など中高年齢層が利用するようになり客層が

20~30代から50~60代まで広がっている。


中長期的においてネット産業は伸び、店舗サービス業は厳しい予測が出ている。

外食産業総合研究所の調査では、外食市場は2010年の規模は23兆6450億と

ピークの15年前に比べ20%近く減少した。

その中で持ち帰り弁当などの中食市場は、6兆2342億円と同期間に45%も伸びている。

これは食品スーパーも同様で売上は15期連続して前年を下回っているが、

その中でも中食・惣菜は着実に伸びている。


その世代を表す節分行事が今週末に迫って来た。

2月3日の節分の過ごし方について、

豆まきをすることから「恵方巻」と呼ぶ太巻寿司を食べる事が

西日本から全国へと増えて来ている。

2012年の節分は昨年の大震災を経験して、

更に平和・健康・家族団欒を祈願する人達で盛り上がるのではないでしょうか。


年明けから恵方巻予約商戦が一斉に始まっていますが、今年の特徴をみると

1、定番の恵方巻は\380~¥450の中でネーミングの巾が増えて来た。

・福巻、田舎巻、金運巻、上太巻、開運巻・・・

2、海鮮巻を中心に高級ネタを使用する商品が増えて来た。

・大間マグロ、本マグロ、中トロ、車海老、ウニ・・・

・特にマグロではその他にビン長、中落ち、生マグロ、三咲マグロ・・・

3、野菜の具材もキューリ、干瓢、椎茸以外に菜の花、小松菜、人参、ゴボウ、

 ハス、レタスなどに増えててきた。

4、年代別をターゲットとして、女性や子供に中巻サイズが増え、

 又子供対象にドラエモンなどキャラクターをネーミングにした商品も出て来た。

5、予約特典については、多くは1割~5%引きでその他には

 ポイント5倍、単品を絞って50~100点を付け、

 プレミアムとして福豆や方位磁石のサービス等が目立った。


節分恵方巻は家族と一緒に楽しむ行事として、

今後は益々品揃えが広がり、内容も豪華になって行くようだ。

商品も太巻寿司だけでなく、恵方ロールケーキは目立って来たし、

恵方ロールサンドや日本酒の「恵方飲み」など食品業界のイベントに育って行くでしょう。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net