人は、3つの意識を持つと言われている。
一つ目は、「意識(顕在意識)」。日々、私たちが、思考し、感じている意識。
二つ目は、「無意識(潜在意識)」。意識の指令の下、実際に私たちの体を動かしているもの。高速と容量の大きなコンピュータで、日々新しいプログラムを作り続けている。
しかし、問題は、生命の維持が第一優先のため、防衛機制という本能の影響が強く、ネガティブな体験に強く反応しがちで、それに対処するプログラムや不快感情を創るプログラムを多く創る傾向にあり、結果意識に不快な感情をもたらしたり、私たちの足を引っ張るプログラムを創ってしまうこともしばしば・・・
最後が、「超意識(超越意識)」と呼ばれるもの。あったか感情を多く有し、明朗な心、心の底からみなぎる前向きなやる気やワクワク感情の源泉となっている意識。精神的に健康な人である自己実現者の心に多くの好ましい影響を与え、精神的健康さをもたらしている。この超意識内で、他の人とつながっている考える人もいる。
しかし、多くの人の場合、無意識が邪魔して超意識からのあったか感情を抑えてしまっている。これが、多くの人がなんらかの神経症的傾向を内在している原因になっている。
私たちが、自己実現するためには、大事なことは、この3つ意識の関係を理解して、無意識による作用を自覚して、無用な無意識からの作用や好ましくない無意識からの作用を見極め、超意識からのあったか感情を引き出す努力をすることが大切です。