私たちは、無意識に振り回されていることに気づいていないのではないでしょうか!?
本来、私たちの意識と無意識の関係は、意識が私たちの行動の方針を決め、無意識が体の各部位をどのように動かすかを具体的に細部に至って指示します。
そのような役割分担をすることによって、修練によって信じられないような運動や職人技が習得できるのです。意識がすべてコントロールしてこれらを行うことは不可能なことはわかると思います。
意識は、論理的思考力が発達していますが、無意識の方が容量も大きく、高速のコンピュータであることがこれらのことから推測されます。
問題は、無意識も物事を考え、判断すると言うことなのです。しかも、意識に比べ幼稚で、感情を持つということです。
しかも、多くの人は、そのことに知らないで、意識も無意識も一緒に考え、ひっくるめて1つの自分だと思いこんでいることです。
本当は、意識は1つですが、無意識には複数の幼稚な人格(思考と感情)が混沌として存在しているのです。
例えば、こんな経験はないでしょうか?
親しい人が亡くなった時、私たちの心の中では、「悲しい思い」を感じている一方で、「冷静に他人の様子を観察する自分」や「何となく笑っちゃうような気分」などを・・・
これらが、無意識に存在する複数の幼稚な人格なのです。
私たちは、そういったものに気づくと慌てて打ち消し、忘れようとしてしまいますが・・
しかし、困ったことに私たちは、日々の生活でこの無意識に気づかずに振り回されているのです。
例えば、突然の怒り出す人、なんとなくイライラするなどの経験はないでしょうか!
これらは、無意識の幼稚な人格であることが多いのです。
ですから、私たちは、無意識はこの体を動かすための預かりものと明確に自覚して、無意識も独自に、しかも複数の幼稚な人格を有していることを意識して、無意識に振り回されないように(これを利用することはOK)日々意識することが大切ではないでしょうか!