昨日、ある会社の社員さんから「自分は、仕事でミスが多い」と相談を持ちかけられた。
彼は、ミスをなくすために、ミスをしたことをパソコンに記録しているという。
ミスを犯したら、反省して行動改善を行い、同じミスをしないようにすることは確かに良いことです。
しかし、解決しないでただミスを羅列することは感心しません。
なぜなら、ミスをしたことを記録するということは、ミスしたことを改めて確認し、「ああ、またやってしまった。だめな奴だ」と自分自身を責めていることになるからです。
無意識に、ミスを起こさせた悪い行動を起こさせるプログラムを強化し、かつ自己卑下感情を強化していることになり、ますますミスを起こしやすい自分を創っていることになるからです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
私が彼にアドバイスしたのは、「即行の実践」とその回数の記録です。
「即行の実践」とは、「気づいたことをすぐする」ということです。
ゴミが落ちているのに気づいたら、すぐ拾う。
電話した方が良いと気づいたらすぐする。
止めた方が良いと思う無駄な行動はすぐやめる。
などなど
気づいたことをすぐ行動した場合、その回数を自分の手帳にその回数を書くことをアドバイスしました。
彼のようなタイプは、行動に逡巡する傾向が強く、すぐに行動することと自分を励ましたり、褒めることが苦手なのです。
その苦手を克服することが狙いです。