「儲からないのは、儲けたいと思っていないないからだ。」と言ったら驚くでしょうね。
これは《トップは儲けたいと思っていても、従業員は儲けたいと思っていない》と言う意味です。

当たり前の事ですが、会社(経営者)の目的は利益です。
そして従業員の目的も、同じく利益です。

ただし、事業の収入は経営者の手を経て従業員に分配されます。
ここまでは祖極当然ですよね。

でも、従業員の手元には利益分配金ではなく、労働報酬として配られるのです。
そのため、会社の得た利益と縁が薄い(または切れている)のです。

つまり、会社(経営者)は、儲けたいと思っていても
従業員は労働報酬という働いた分に対する給料が欲しいのです。

まして、会社がいくら儲かろうとも時間給で働くパートタイマーには関係が有りません。

それじゃ、会社の利益のために一所懸命に働く事ができるでしょうか?
無理ですよねぇ。
かといって、会社の利益を労働者全員に毎月分配するのも無理ですよねぇ。

ではどうするか?

それを解決するのが、能力給の導入です。
残念ながら、会社の利益を還元するという趣旨からは外れるのですが
会社利益確保への貢献度に応じて給与を支払う結果に近いものになるはずです。

能力給を導入するには、個々の従業員の能力を正確に把握する必要がありますし
その能力差をどのように給与にお反映させていくかにも多くの労力が必要ですが
その労力を支払っても、会社(経営者)と従業員(労働者)の目的を近づけて
関連性を持たせる事による生産性の向上は、会社の大きな推進力になっていくことでしょう。

会社(経営者)が儲けたいなら、従業員も「儲けたい」という気持ちにする事が重要です。

それが出来ない労働現場は、いつまでたっても生産性が上がりません。
経営者は、この事を知っておくべきでしょう。

株式会社 スパイラル レジャーホテルプランナー 平田壮吉