自己実現的人間の11番目の特徴は、「民主的性格構造(出所:改訂新版 人間性の心理学 A.H.マズロー著 小口忠彦訳 産業能率大学出版)」です。
「民主的性格構造」の内容をマズローの著書「人間性の心理学」から一部抜粋すると、
・彼らは階級や教育程度、政治的信念、あるいは人種とか皮膚の色などに関係なく、彼らにふさわしい性格の人とはだれとでも親しくできる。
・彼らの民主的感覚もまた非常に深遠なものである。たとえば、彼らは自分に何かを教えてくれるものをもっている人からは、たとえその人の性質がどうであれ、何かを学ぶことができる。
・彼らは外面的威厳を維持しようとしたり、地位や年齢に伴う威信などを保とうなどはしない。
自己実現的人間は、自己の劣等感を満たすために他人に優越感を持とうする必要がない。従って、他人の短所が気になったり、人を差別する必要性を感じないで誰とも自然につきあえるのでしょう。
仏教にこれと似た概念で、「平等性智」というものがあります。