4月に入り、新入社員の姿が目立ちます。財団法人社会経済生産性本部では、
毎年新入社員のタイプを命名していますが、今年平成19年度の新入社員は
「デイトレーダー型」だそうです。

その内容は、”景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、
細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売
り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつな
がりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。”となって
います。

さらに解説では、近年の新入社員は常によい待遇、よい仕事を求めて「銘柄
の乗り換え」つまり「転職」をもくろむ傾向があると指摘した上で、「自分
さがしも大事だが、まずは目の前の仕事にじっくり取り組むことを期待した
い。」と結んでいます。

他方、各種の調査によれば、入社3年以内に大卒新入社員の3割が辞めると
いわれています。新人の側に、じっくりと仕事に取り組む姿勢が求められる
と同時に、企業の側も、短期の売却益追求の「デイトレーダー」社員を、株
主で言えば、中長期の値上がりや安定した高配当を追求する「安定株主」に
変えていく努力が求められます。

具体的には、例えば入社後3年間で仕事を通じてどのような能力が向上する
のか、また社員のキャリアアップのために会社はどのような支援をするのか
などを明示し、社員にとっての会社の価値を高めることが必要です。

他方では、1947年から49年生まれの「団塊世代」が、続々と60歳の
定年に達してきます。とりあえずはこの人たちを雇用延長してつなぐとして
も、この数年の間に「製造現場でのカンやコツ」「営業のノウハウ」などと
いったものを、社内で承継していく必要があります。

メールマガジン「【夢をカナエル】 ビジネスに役立つ52の法則4月6日号」からの転載です。
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