新しい年、2007年が始まりました。政府の再チャレンジ支援施策の体系
である「再チャレンジ支援総合プラン」も昨年末に公表され、いよいよ今年
から本格的に始動するようです。

総合プランは、次のような項目に分かれています。
1.長期デフレ等による就職難、経済的困窮等からの再チャレンジ
(1)フリーター、ニート
(2)パートなど非正規労働者
(3)多重債務者
(4)事業に失敗した人の再起業
2.機会の均等化
(1)子育て女性の再就職
(2)配偶者からの暴力被害者
(3)障害者の就業
(4)家庭環境に恵まれない子ども
(5)犯罪被害者
(6)罪を犯した人の社会復帰
(7)在宅勤務希望者
3.複線型社会の実現
(1)退職した団塊世代の活躍
(2)学び直し
(3)UJIターン、人生二毛作

今回は、1.(1)のフリーター、ニートについて考えてみます。

「支援総合プラン」では、2010年までに、フリーターをピーク時の8割
に減少するという目標を立てており、そのために、ジョブカフェにおけるき
め細かな就職支援や、学校段階からのキャリア教育の推進など、既存の施策
の拡大も含めて多種多様のメニューが用意されています。

フリーターの再チャレンジの一つの選択肢が、正規社員として雇用されるこ
とだとすれば、それを希望するフリーターが、必要な能力を身につけ、企業
側がそれを適切に評価することが、そのための王道といえるでしょう。

この点では、内閣府の2006年の調査によれば、企業がパート・アルバイ
ト経験者を評価する場合として、「資格取得や能力開発に向けた勉強をして
いた」場合や、「同じパート・アルバイトを継続し、その仕事に関して一定
の能力を身につけていた」場合が挙げられています。また、企業が、学卒後
正社員としての就業経験のない若年者を採用する際に重視する項目としては、
「上司・同僚などとのコミュニケーション能力」や「ワープロ・表計算など
のパソコン操作能力」が上位に挙げられています。

つまり、フリーターで働く中で、(1)仕事に関する能力と、(2)職場で
の上司・同僚とのコミュニケーション能力、の二つを高めるように日頃から
心がけ、そのことを企業に対してアピールできれば、正規社員への道が開か
れる可能性が高くなるといえます。

2007年は、団塊世代が定年を迎えることで「2007年問題」と、やや
否定的にいわれてきましたが、肯定的に、フリーターにとっての再チャレン
ジ元年になることを期待します。

メールマガジン「【夢をカナエル】 再チャレンジ特集」からの転載です。
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