前回は、「セレンディピティ=偶然をとらえて幸運に変える力」を引き寄せ
る第一のポイントとして、「積極的に行動すること、機会をとらえてチャレ
ンジすること」を挙げました。

チャレンジすると、当然失敗することもあります。誰しも、失敗を想定して
行動しているわけではないので、精神的に打撃を受けます。しかし、そこで
あきらめてしまっては、セレンディピティは来なくなります。

では、何度も同じことをただ繰り返せばよいかというと、そうでもありませ
ん。失敗したら、なぜ失敗したのかを考え、同じことをやるにしても違うや
り方で工夫しながらやってみるのが大切です。

セレンディピティの好例とされる米国スリーエム社の「ポスト・イット」で
も、開発者の熱意で社内を説得してテスト販売を始めたのはよかったのです
が、その結果が思わしくなく、ついに開発中止の命令が出されました。開発
者が経営トップに直訴してプロジェクトの継続を訴えているときに、並行し
て会長秘書名で他の大企業の役員秘書に配布していたサンプルが評判になり、
注文が殺到し始めたということです。

もし「ポスト・イット」の開発者がテスト販売だけに固執していたら、この
製品はこれほどの商品にはならなかったかもしれません。

セレンディピティの第二のポイントとして、「失敗してもあきらめないで、
違うやり方を工夫してみること」を挙げたいと思います。

メールマガジン「【夢をカナエル】 企業経営に役立つ52の法則3月9日号」からの転載です。
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