苦戦されている理由は、すべてここにあります。お伺いさせていただきますと、まず最初にお付き合い先や顧客リストを見せていただくことにしています。どういうお付き合いをされているのか、それを確認させてもらっています。

苦戦されているところほど、お付き合いの幅が狭くなり、件数が減っています。
顧客リストも数年前に比べて減っておられます。

商売が小さくなっています。これを打破しない限り、再生は難しいです。過去の顧客の掘り起こしと、新規開拓は欠かせません。

なぜこのような状況に陥られたのかといつも思います。普通にお付き合い先や顧客数を維持、増加させていれば今のような状況にはならなかったはずです。何らかの理由で減少して行かれたのでしょうが、どこかで歯止めをかける必要があります。

オーナーが年を取られると、若い時とは違い外へ飲みに行くことも少なくなり、徐々に人脈作りが手薄になってきます。会社や店にドンと構えていれば、人やお客様は寄って来るということはないです。

何らかの形で新規客を取る、人脈を広げる工夫が大事です。自分が動けなくなったら、それに代わる人を作ることです。他の幹部役員や次の世代の人など、動ける人が代わりを果たしてくれないと会社の業績を維持できません。

売上や粗利の数時には目が行きますが、その根本理由の人脈づくりまで気が回っていないことが多いようです。

付き合いの幅を広げて行くことが企業の成長につながります。世代交代とは、事業承継のことだけでなく、この付き合いを譲って行き、さらに新しい付き合い先を開拓してもらうことにあるように思います。

引き継がれた方も先代の方のお付き合い先を維持しながら、自分で新しい顧客を作って行くことができるかどうか、それにかかってきます。

単純に昨年と比較してみてください。お付き合い企業数と顧客数は伸びていますしょうか?

これをどうやって伸ばして行くか、それが企業成長の大きな鍵となってきます。

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