「積善の余慶」という言葉がある。

辞書によると「善行を積重ねた家には、その報いとして子孫に必ず幸福がおとずれる」とある。

かなり倫理的な意味があり、また、長いスパンで説いている。

しかし、現実には「積善の余慶」のような事がしばしば起こるのである。

私の経験でも、コツコツとあるお客様に向かって仕事しているが、フッと湧いたようにその周辺から別の案件が出て来ることがある。

この別の案件は、大方は良いことで「つきの神様」という場合が多いのだが、油断していると悪魔のような事柄もある。

人脈が大切というが、その人が信頼できる方であっても、紹介された方との相性やその人自信の人格的な問題で「凶」となる場合もある。

ともかく、コツコツと正面に向かって努力するしかないが、「つきの神様」が現れた時につかまえられるようにしておかねばならない。

何事も「知識・経験・根性」の3要素が必要なのだが、時には、根性だけで突き進むことも必要だ。

「つきの神様」も捕まえてこそ「余慶」なのだ。