あるお客様と「情報」について語る時があった。

その方は常務取締役で事務方の大部分を担当されていて、コンピュータ部門もその中にある。

初対面だったが、いきなり「情報システムというが、私には、情報というものが分らない」という切り出しであった。

とりあえず当方が持参した資料を使いながら「情報」を話した。

私は、「情報」というものは「関心」というフィルターを通して、入って来る、あるいは、生まれると考えている。

この時、ゴルフの話を例にしたのだが、中島選手が優勝したのだが、TVで漠然と見ていたら単なる娯楽であり、例えば、どんなドライバーを使っているかという関心を持てば、知識が豊富であれば、銘柄が分ると話した。。

少し例としては違い過ぎるかも知れないが、コンピュータがEDPSから情報システムにシフトするには、このような「フィルター」を用意して、集めたデータから何かしらのDoに結びつく情報として加工する事がポイントになると話した。

私の自動車会社時代の例として、アリストという車を販売してから何日販売していないかという資料をつくり、小さいながらアリスト販売日本一を支援したという例を話した。

「情報」というものは分りにくいものである。

その見る目を養うお手伝いをして行きたいと思った。