ほめられると、ほめられた行動を止めてしまう人がいます。
その原因は、2つの心理が考えられます。

1つは、反発心。
他人にコントロールされたくないという反発心から無意識的にほめられた行動を止めてしまう場合です。
こういう人は、優秀であってもなかなか上司に認められず損をすることが多いはずです。
まず、自分自身に「反発心を感じていないか?」問いかけて下さい。
反発心に気づいたら、「今、反発心を感じているな」と自覚して下さい。
また、日頃から「はい!」と大きなハッキリとした返事を多くするように心懸けて下さい。
その2つを日々実践することでそのような損をする思考が自然と消えていきます。

もう1つは、ほめられることにより内発動機づけによる能動的な気分を失うことをなんとなく感じ、恐れているタイプです。
人は、その行為が楽しくて自発的に行っている場合、内発動機づけが働いて、能動的で集中力が増す楽しい気分の中で、その行為を楽しんでいます。
その様なとき、他人からほめられると、その楽しい内発的動機付けは失われ、ほめられて嬉しいという外発的動機付けに変わってしまいます。
そのため、ある人の中には、内発的動機付けによる楽しい能動的な気分を失われるのを無意識的に嫌い、そのほめられた行為を止めてしまう人がいます。
このような自分に気づいたら、そのような思いをまず自覚し、「なぜその行為をするようになったのか?」「以前、その行為をするとどんな気分を感じていたのか?」を自身に問うと、また内発的動機付けに戻ることができます。
頭を切り換えるコツを掴んで自分自身をうまく動機付けしましょう。