人を育てるためには、「減点主義を捨て加点主義で相手を評価して指導しろ」と言われます。
しかし、仕事をテキパキこなす優秀な人ほど、相手の欠点やできない所に目が行きがちです。
これは、自分が仕事をできるようになるために自分自身をむち打って仕事を習得して来たため、「むち打たなければ仕事は覚えられない」という思い癖が備わっているためです。
これは、「働かないと生きていけない」と暗示を掛けられて育った世代だから有効な手段のようです。
今の若い人たちは、本当に何不自由なく育っただけでなく、働く必要性まで親に教育されず(暗示を与えられず)に大きくなっているため、このようなやり方は通用しないようです。
それこそ、「褒めて育てる」必要があるようです。
私たち古い考えを持って生きてきた人たちは、自分がどういう思い癖があるかを観察(これを心理学では「メタ認知」と言います)し、それに振り回されず、どういう考え方、どういう接し方を身につけるべきかを自覚してリーダーとしての接し方を研究する必要があるようです。