陽明学者の安岡正篤先生の話に「命を知るとは、一方において真の自己に返ること、他方において無限に真己を進歩させることでなければならぬ。」というのがあります。
早稲田大学名誉教授の加藤諦三先生の著書を読んでいると、人は愛情深く段階を踏んで心理的に健康に育つと自己実現され、伸び伸びと自分を表現するとともに、自己実現的人間として自分を成長させていくようです。まさに、安岡先生の言わんとすることと同じです。
しかし、残念ながら私たち多くの人は、親の愛情や保護不足、トラウマ、規範意識(「~すべき」)、屈折した思いなどにより十分な心理的な成長ができず大人になってしまいました。
これからは、自分で自分を癒しながら「真の自己」に返らなければなりません。精進をしていきたいものです。