陽明学者の安岡正篤先生の言葉に「とにかく人間というものは、栄えようと思ったならば、まず何よりも根に返らなければいけない。草木でも、本当に健やかに繁茂させようと思ったならば、いたずらに枝葉を伸ばしては駄目で、幹を逞しくし、根を深く養わなければならない。根に返ることが大事である。」というものがあります。
「根に返る」とは、どういうことでしょうか?
私は、自分自身の無意識に返ることだと思います。無意識には、生まれてから今日に至る記憶と経験、それによる思考プログラムが詰まっています。それに返り、無用な、むしろ有害な思考プログラムを排除し、有用な思考プログラムを強化することが、根を深く養うことになると思います。
そのためには、自分自身の無意識と対話(詳しくは、ブログ中の「自分との対話」)をすることが大切だと思います。
私も、その成果だと思いますが、過去を振り返って恥じ入ることや後悔することが少なくなってきました。ただ、何の根拠もなく「反省しなければいけない」という無意識からのささやきを未だに感じます。これを払拭するため、対話することが今の私の課題でしょう。