工場投資などの大型投資あるいは設備投資などが後々重く経営に圧し掛かってきます。そのことが、経営状況を悪くしています。
投資への判断気基準はありますでしょうか?

実は、減価償却され形に残る投資が一番怖いです。減価償却できるから大丈夫だ、という安易な解釈を自然とすることがあります。今投資をしないとチャンスを逃してしまう。だから思い切ってということになります。

ところが、売上や利益が減ったからと言って会社は潰れません。それは一時的なことであり、改善・改革を行い整えて行くことができます。しかし、一旦投資をしてしまうと、それには返済が伴います。その返済のために企業はどんどん苦しくなってきます。

例えば、需要が高まり、発注量が増えたので工場を増強しないといけないといった場合、どういう形で対応するのか考えないといけません。

ここで安易に工場投資しても良いか検討する必要があります。今の時代、すべてを自社で賄うというのはリスクが大きいです。他人の手を借りたくないという考えの方もおられるかもしれませんが、すべての資産を有効活用することが大事です。

委託して生産した場合、利益が取れない。それなら自社工場を増設あるいは新設して対応しようという発想が生まれてきます。生産に対応するためには良い判断かもしれませんが、自社工場を増設・新設するとなるとお金がかかります。
利益は取れてもそこから今度は返済しないといけないため、最終利益が出るかどうかは別問題となります。

特に中小企業の場合、投資が命取りになる場合が多々あります。計画通りに行かないのも世の常です。これくらいは受注があるだろうと思って増強しても3年後、景気や業界動向、製品需要の変化のため、工場稼働率が悪くなるということも有り得ます。

そうすると工場増強は負の遺産となり、返済に追われることになります。

もう少し柔軟にいつでも引けるように算段を組むことが大切ではと思います。自社ですべてを賄わないといけないルールなんてないです。

周りの協力を得ながら、少しでもリスク回避することを考える必要があると思います。

いつでも撤退できるくらいの状況が理想です。周りを探せば、生産施設も機械類も余っています。今あるものでどうやって凌いで行くか、それも経営では大事なことです。

少しでも返済を伴わない形でのあり方を検討することが大事ではと思います。

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