生意気かもしれませんが、クライアントの方々とお会いさせていただき、お話をうかがった瞬間、業績がわかります。

「武内さん、世の中の流れはどうなっていますか?うちの業界はどうですか?」とお聞きになる方がおられます。このような方が要注意です。

景気が悪くても業界動向が悪くても伸びておられる方は世の中にいます。逆にそのような方は、景気や世の中のことが気にならないようです。

質問内容も自ずから変わって来ます。「今自社がやらなければならないことは何ですか?それを指摘して下さい。」とおっしゃいます。

自社のことで手いっぱいということではないようです。世の中や景気のこと、業界のことを考えてもどうにもならないからだと思います。大事なのは自社の事業をどう軌道に乗せるかです。

業績が悪くなればなるほど、他社や他人が気になるようです。他社が何をやっているのか聞いてみたいと・・・

しかし、そこから解決策は見つかるのでしょうか?ヒントにはなると思います。でも根本原因の解決にはならないと思います。

話をしていると徐々に離れて行きます。自社の話ではなく、他社の話になって行きます。

個人的には、経営コンサルタントですので、訪問先の企業様をどう改革して行くか、その話しかしたくないです。世の中に目を向けたり、景気の話をしても業績は回復しません。

社長の視点がどこにあるのか?それで業績を図ることができるようです。

自社のことにどこまで集中できるか?
他社の良い点ばかり見たり聞いたりすると、すべてやりたくなったり、やらなければ業績が上がらないのではと錯覚が起こります。

自社の器や体質に合ったものを見極めることが大切です。

他人の芝生は青く見えます。伸びている人は、他人の庭なんて見ようともされません。

自分の会話の内容、もう一度見直してみて下さい。
どんな話を外部の方とされていますでしょうか?

世の中や景気を恨んでもしようがないです。
今をどう生き抜くか?それが一番大事なような気がします。