現実離れした経営が一番危険。
理想を追いかけ過ぎて、自分の力以上のものを手に入れようと無理をしておられると思う時があります。

力相応に事業を展開するのが理想。
しかし、いろんな話が来て、つい事業を広げて苦戦する。そういう方が多いです。自分を戒めているつもりでも結果的に身の丈に合った経営になっていません。

どこまでが理想で、どこまでが現実なのか?
社長就任時に、実は自分の力ならどこまでが可能なのか見えておられるはずです。その目標に向かって頑張ろうと思われるはず。

ところが事業を進めて行く上で欲が出てきます。もう少し広げても大丈夫ではないかと・・・

理想を追い掛けるのは決して悪いことではないと思うのですが、現実離れしたところまで手を伸ばさないこと。ブレーキをかける必要があります。自分が無理なら番頭さんにお願いする。

事業が上手く行かなくなる原因の一つが、理想を追い掛け過ぎているということです。暴走だけは、止めないといけません。

誰の言うことも聞かなくなったり、意見する人がいなくなった時が危険信号です。

理想を持つのは良いですが、何の検証もなく進めることは危険です。
逆に理想を持たない社長も問題ではありますが・・・

理想の話は、気心の知れた幹部役員にも話さない?
常に胸の中に秘しておくこと。

理想と現実の狭間で葛藤するのは社長の一番の仕事です。
事業には検証・分析が必ず必要になってきます。そのようなブレーンを持たれることも大切なことです。

自分一人の判断ではジャッジできないはず。だからこそ、トップになるとブレーン作りが大切になって来ます。

理想を現実に変えてくれるのは、このブレーンの方々の貴重な意見やアドバイスです。

私も今身に沁みています。ビジネスパートナーやブレーンの大切さ。
理想郷に一人でいるのではなく、議論を戦わせる仲間づくりが大事なような気がします。