本人の口から移動は言いづらいものです。それも若手ではなく、中堅の方がそのような状況になると少し対処法が難しくなります。

アドバイスをする人も選ばないといけません。どのように声をかければ良いか迷うと思います。本人もプライドがあるでしょうから・・・

そういう方は、徐々に社内での居場所を無くして行きます。自分から輪の中に入ろうとしないために余計にそうなってしまいます。

できれば本音で話をされることがベストだと思います。ただし、その方が信頼を置いている人、一目置いている人でないとダメです。杓子定規に会社を代表してというような顔で面談をしても心を開いて話されないでしょう。

中小企業では、そういった場合は総務部の仕事ではなく、実は社長の仕事だと思います。社長が上手に話を聞いてあげるか、その方が信頼を置いておられる幹部の方が話を聞いてあげないと難しいでしょう。

それと大手企業の場合は、営業職以外にたくさんの部署がありますので、適性を考えながら配置転換を図ることができます。ところが中小企業の場合、営業がメインで若干数名だけ総務や経理の仕事をしていただいているとなると、営業以外の部署がないということになります。

急に総務や経理の専門の仕事をするというのは難しいです。そうすると今の営業職で頑張ってもらわないといけません。

営業成績が下がってきたり、営業向きでない人が本社・本部に残るという傾向が出て来ると会社は利益が出なくなります。実は、今一番困っている問題です。

外へ行くのが得意でない、お客様とやり取りするのが得意でない方が増えています。本部負担が大きくなるだけであり、別に新しい仕事がある訳ではないです。

やはり企業は営業強化が第一です。営業を強くしない限り利益を上げることはできません。

営業成績が下がってきたとしても他の部署への配置転換や本部での吸収が難しいのであれば、完全に営業から離れてもらうのではなく、営業をサポートしたり分析すると言った業務も作られてはと思います。

人材を活かすために組織や業務を作って行くということも大事だと思います。逆に営業成績が下がってきた人を上手に次の仕事をしていただくことによって社内が再活性化し、会社に対する信頼感や安心感が増すかもしれません。

中小企業の人事労務問題は、社長の判断次第です。今まで貢献してくれた方をどう処遇するかで、会社や社長の評価が決まるかもしれません。

人を活かすという視点で、何か対策を考えないといけないような気がします。

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