風車回らず風力発電機低調、早大に2億円賠償命令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000572-san-soci

 某雑誌では「動かないコンピュータ」という記事がありますが、茨城県つくば市の小中学校に設置された風力発電が計画どおりに発電しなかったということで、早稲田大学が約二億円の損害賠償の支払いを命じられたそうです。

 色々な記事を見てみると、調査を請け負った大学側にも、調査を発注したつくば市側にも問題はありそうですが、一番の問題はプロジェクトマネジメントのまずさのような気がします。

 もちろん、現地調査を行わず机上の計算だけで調査結果としてしまった大学側にも落ち度はあるでしょうが、ある程度の規模のプロジェクトであれば、どこかでまったがかかるはずですし、裁判になるということは責任の所在も不明確だったということが想像できます。

 判決をみると、

「期待される発電量が得られないことや、風力発電機の消費電力が発電量を大幅に上回ることを知りながら、市に説明しなかったことは契約上の義務を怠ったことに当たる」

ということなので、少なくとも計画策定を請け負ったコンサルティングとしてはおそまつですし、一方で、市の方は、調査結果を元に、現実の事業計画とするということをきちんと大学側に伝えていたのかという疑問も残ります(まあ、何だかわからないけど調査を請け負ってお金をもらうというのもどうかと思いますが(笑))。

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 やはり、プロジェクトはお客様が主体になるにせよ、外部からのコンサルタントに支援依頼するにせよ、全体を見通せる役割の人が必要ですね。

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