待ち合わせたホテルに依頼者は、ベンツの最上級クラスで颯爽と現れた。

二度目の依頼は、「あるマンションが欲しい」との事だった。

「え~!地上げ屋でもやれというのですか?」
話を聞いてみるとそうではない。

「あるマンションの最上階の一室がどうしても欲しい。
でも、そこには今、賃借人が住んでいる。引越し代や謝礼は住人に十分に払うから交渉してもらえないでしょうか?物件のオーナーは賃借人が退去してくれたら私に売っても良いといっています。」

「ハァ・・・・そうですか」

まったくお金持ちの頭の中は理解できない。(スイマセン)
なぜこれだけマンションもあって新築も次々と出ているのにそこにこだわるのか?
なぜ自分や部下を使って交渉しないのか・・・ 
朝青龍みたいなごっつい暴れ者、いやいや迫力のある人でも住んでいるのだろうか・・・

いろんなことが頭を過ぎったが、よくよく考えてみると賃借人が、もしほんの少しでも引越しを考えていたら、賃借人にとっても悪い話ではない。
前回同様に当方に提示されたギャラも悪くはない。

「分かりました。やってみましょう。成功報酬でかまいませんから。
弊社の仕事は賃借人の退去を確約させるまでで後のことは関与しませんからね」

なんの事はない。賃借人が半端なく忙しい方で、最初の接触こそ手間取ったがお会いしてみると、朝青龍風ではなく(失礼)高級マンションのペントハウスに賃貸とはいえ住んでられる、いかにも成功者の匂いが漂う紳士な方だった。

交渉は慎重且つ丁寧に進めて行った。最終的には引っ越すことに同意して頂き、
引越し代、謝礼金もこちらの提示額内で渋ることもなく了承して頂いた。
今回も無事任務終了。
後々聞いた話では、その後物件オーナーと依頼者間でなにやらひと悶着があったみたいではあるがそこは当方が関与する話ではない。


そして、今回の三回目の依頼である。
確かに、その区域は都市の中心部・名の知れた歓楽街でこそないものの、平日でも多くのサラリーマンがたむろし賑わっている。
他の店のキャッチもほとんどいないし、呼び込みでも雇って料金もそこそこに押さえれば商売としては面白い穴場的場所だと思った。

しかし、その区域の飲み屋に一軒、一軒手土産持参して、営業をかけて飲食もして、愛想も振りまく・・・
考えただけで当方向きの仕事ではない。
ギャラも成功報酬だから失敗したら飲み食い代全て自腹となる。
考えた末、大阪から訪販をしていた、人に取り入るのが上手い男を呼ぶことになった。

念のため、付き合いのある不動産会社にも頼んではみたがやはり空き物件はなかった。

もう、一軒一軒営業をかけるしかない。

そして・・・
呼び寄せたうちのスタッフはすべてやり遂げた。
電気を大量に使うので電線の問題。壁のぶち壊しの問題。営業方法の問題。家賃敷金の交渉・・・
すべて書いていたらキリがないので大部分の事柄は省かせていただいたが、
クライアントの要求した依頼にパーフェクトいや100%以上の答えをだした。

この社長の次の依頼は一体なにが来るのであろうか、
もう来ないのかは分からないが今から楽しみである。


ワイズはこのように様々な案件にも出来る限り対応させていただきます。
依頼を受けたら最後までやり遂げます。

貴殿、貴社のますますのご発展に少しでもお力添えできるよう、
社員一同、より一層の努力を重ねてまいりますので、
本年も引き続きご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。



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