テレビのニュースでも取り上げられていたのでご存知の方も多いと思うが先週金曜、全国で初めて、クレジットカード現金化業者が警視庁に摘発された。

数年前からあらゆる媒体で、盛んに宣伝していた業種である。

借入金が収入の3分の1に限定されたことなどから、正規の貸金業者から借りられなくなった人らがクレジットカード現金化業者から借り入れ?ていた模様。
業者側は、あくまで換金業であり金融ではない、違法性はないと主張。
しかし、前々からクレジット協会などの団体が注意を呼びかけていた。

実はこの業種はかなり昔からあるが、現在のように増加する前、とある人物が弊社の起業コンサルに一緒にやらないかと持ち込みしてきたビジネスでもある。
確かに、弊社が得意な、隙間といえばスキマ。ニッチビジネスなのかも知れない。
そして、間違いなく儲けられていたかも知れない・・・ が、お断り。

理由は二つ。ビジネスが、グレーゾーンならまだしも限りなくクロに近いと感じたこと。
そして、ビジネス自体に“仕事上でのリスク”がなかったことである。

換金業者は、カードを持っているお客を集めてカードの枠内で形上の買い物をさせる。
数十円位の価値しかないもの等に、高額な値段を付けてカード決済させて、カード会社から入る現金から手数料などを引いた上でキャッシュバックする。

お客がその後、支払おうが支払わまいが換金業者には関係ない。
また、入金はいつ飛ぶか分からない個人や会社ではなく、クレジットカードを取り扱いしている優良企業。
つまり、損もしなけりゃ、取りっぱぐれも一切無いというおいしいビジネスなのである。
これが通じるなら誰でもしたいと思うだろう。
しかし、リスクがなく儲けられる職種など存在しない。
どんなビジネスにも必ずリスクはある。そして、リスクと報酬は大概比例する。
また、クレジットカード会社がこれらの行為を認めるわけがない。

今日のスポーツ紙でも相も変わらず宣伝をしているが、今後はいつ摘発されるかわからないという“違った意味での大きなリスク”を負うことになった。


●スポーツ新聞やネットなどを見て、なにも知らないで申込をしないよう注意したい。
貸金業者は県知事や財務局の登録番号が載っているが、クレジットカード現金化業者の場合、公安委員会の登録番号が表示されている。

●高額の商品を取り扱う所は、カード会社も把握している。名もなきところでいきなり高額のカード決済があれば、例えその後支払いをちゃんとしても不信に思うことだろう。
場合によっては、残金一括請求、カードの利用停止などになることも考えられる。
気軽に利用してしまい、貴方のクレジットヒストリーが著しく悪くなる可能性があるということをお忘れなく。


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