それにしても、去年も大変な年でしたね。
地震に津波、放射能汚染、食品偽装、食中毒、台風、切がありません。
そんな国難に際して、政府や野党は無駄な政争を繰り返し
国民生活を、置き去りにしてきました。

そのため、株は、年初より17%も下がりまして、野村ホールディングは54.8%
大和證券グループ本社は、42.6%も下げています。
他にも、ソニーは52.8%、パナソニックは43.3%
もちろん東京電力は、国営化を睨んで90%も下げています。

大変なのは日本ばかりではありません。
世界の株式市場は、どこもかしこも大変です。
インド(ムンバイ市場)は24.2%の下げ
中国(上海総合)は22.6%、フランス(CAC40)17.8%
シンガポールも16.2%、ドイツ(DAX)も15.4%と
トンでもない下げ方です。
ただし、アメリカは円高ドル安で輸出が好調であり日本企業の追撃がやわらいだ事を
反映して6.1%の上昇です。

と書いてきましたが、これらは全て〔%〕で表されています。
実際の金額は全然違うのです。
言い換えれば、実態を正確に表していないのです。

昨日は、「稼働率を計算しましょう」と呼びかけましたが
お金の事は、〔率〕よりも〔額〕で考えた方が間違いにくいのです。

例えば、ビール350cc缶を180円で仕入れて400円で売った場合の利益率は
(400-180)÷400=55%ですよね。
それに対して、ジュースを80円で仕入れて200円で売ると
(200-80)÷200=60%

なので、利益率が高いのは、ジュースという事がわかります。

しかし、ビールが1本売れると、400円-180円=220円儲かります。
これに対してジュースが1本売れると 200円ー80円=120円しか儲かりません。

それに、ビールなら何本も飲んで下さるかもしれませんし、
おつまみやお料理も売れるかもしれません。
ジュースではそうは行きません。

それに、もし1時間に10本しか売れず、売り子さんの時給が1,200円だったら
ジュースを売った場合の利益はなくなりますが、ビールなら1,000の利益が残ります。

経理には、原価率や経費率、利益率などたくさん〔率〕が出てきますが
率だけでなく、金額で考える事を強くお薦めします。

もうすぐ、今年も終わりですね。
良い年を、お迎え下さい。

年が明けましたら、繁盛請負人の運営格言を少しづつご紹介する予定です。

では、また・・・・
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