しっかりと投資をしておけば、今のような状態にならなかったのではと考えたいところですが、調査診断をさせていただきますとそのようなことはないです。原因はもっと奥深く、企業体質になっている場合が多いです。

補修や改修を定期的にやっていれば良かった。
人の面で投資を行い、優秀な人材の募集採用を行っておけば良かった。
新商品・サービスの研究に投資すれば良かったのでは・・・
等々、投資先はいくらでも出て来ますが、お金さえかけていれば今の状態にはならなかったのではという判断は良くないと思います。

それならお金をかけているところが成長し生き残っているということになります。

調査診断後は、逆のことを行っています。投資はすべてストップです。キャッシュアウトするものはすべて止めていただきます。

投資を行わず、現状の資産で再生を図ります。理由は補修・改修を行っても売上に直結しないからです。

売上に直結することのみを行います。課題は山積みです。やりたいこともたくさんありません。でもすべてのことを行う余裕はないです。だから投資を止めると言うよりも売上に直結しないもの、結果が期待できないものは止めるということです。

投資には2つあります。売上に直結するものと、売上には直結しないが企業としてお客様のために行わないといけないものです。両方大事ですが、再生中の場合は、後者は一旦ストップです。

それとお金をかければ業績が回復するのではという発想を変えないといけないと思います。売上が伸びている会社は、お金をかけているかと言えばそうではないです。限られた資産の中で上手にやり繰りされています。

お金さえあればと思っていると、いつまで経っても業績の回復は見込めません。それよりも企業の中に目をやり、体質を変えて行くことが大事です。お金さえあればと考える企業ほど、経費削減や原価低減が甘いです。

お金が残る体質に変えることが本当の意味での再生だと思います。綺麗になること、新しく生まれ変わって再スタートを切ることではないです。

企業再生とは、売上を上げること、業績を回復させることよりも利益が出る体質改善を図ることが一番大切だと考えています。

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