先日、コンビニのリニューアルオープンのチラシが入っていました。
コンビニもオープンから数十年も経つと店舗改装が必要になってきます。毎日、綺麗にはされていますが、いろんなところが傷んで来ているのでしょう。

ただし、気になる点がいくつかあります。オープン当初は綿密な調査を行い、人口の多い好立地だったと思います。ところが、数十年経つと、立地している周辺の環境が大きく変わる可能性があります。

例えば、学校の近くだったとしても現在では学生数が減っているかもしれません。過去の好立地が現在も好立地であるかどうかはわかりません。おそらく再調査が必要でしょう。

それと難しいのが、他の商売と違いコンビニの場合、商品を大幅に変更して魅力ある店づくりにするということができないということです。リニューアル前と後で商品構成が大きく異なることはないと思います。

そうすると外観と店内が新しく綺麗になったというだけになってしまいます。リニューアルしてさらに集客を図ろうとしても戦略が限られてきます。

また、10年も経つと人口構成が変わっていたり、客層が大きく変わっていることも予想されます。より今の客層に合う形での品揃えが必要だと思います。さらに、町の開発計画なども視野に入れて調査を進めることが大事です。自店の周辺だけでなく、隣の町の都市計画も視野に入れる必要があります。

町は変化して行きます。まるで生き物のようです。過去の繁栄が永遠に続く保証はどこにもないです。より便利なところ、新しいところに人は移って行きます。

人の流れと共に、店も数十年単位で移動して行くことが理想かもしれません。

もう出尽くした感のあるサービスにおいても、さらに付加することができる魅力的なサービスはまだ残っているのでしょうか?

リニューアルの意味合いを深く考えて行うことが大事なような気がします。このことは、コンビニだけの状況ではなく、どの商売にも当てはまると思います。

もう単なる改装オープンという視点だけでなく、事業という視点で判断する必要がありそうです。

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