新規事業への参入は現状の可能性から判断するのではなく、5年後、10年後の市場を予測して判断できるかどうかだと言われます。安易な売上優先、利益優先で参入を図るとあまり良くない結果が出るみたいです。

そんな中、全く現業とは異なる事業を興される方がおられます。本当に頭が下がります。ところがそのような方は今当たっているから、他社が成功しているから参入されるのではなく、将来を予測して参入されます。参入した時は、社長の道楽ではないのかと揶揄されるくらいですが、5年後、10年後、花が咲くと高評価に変わります。

次の事業の柱を作るために参入される方もおられると思います。その場合、やはり利益優先になりがちです。ところが数年後、結果を見てみると利益優先ではなく、トップの思いや理念追求のために参入された方は上手く行っているようです。

どうしても現在が厳しければ、利益の出そうなものに手を出してしまいます。何か儲けにつながるものはないかと探し出します。そこには理念も思想もないです。純粋な利益追求だけが存在します。

新規事業を考える場合には、できる限り会社の未来が開けるように時間をかけて育てて行くのが理想ではと思います。参入して即1年目から利益を出そうと思っても厳しいと思います。

もう少し時間をかけて余裕を持って検討すべき事項だと思います。他人の芝は青く見えて少し焦ることもありますが、今調子の良いものほど今後どうなるかはわかりません。

自社として本当に参入すべき事業なのかどうなのかを考えた上で参入の可否判断をされた方が良いと思います。ただし全くの異業種に参入するのは勇気がいります。どうなるか全く予測が付かない中での参入です。プロや専門家がいる訳でもなく、トップの思いからスタートです。でも障壁は多いかもしれませんが、思いが強ければいつか上手く行くかもしれません。

逆に利益優先で考えていると、参入した事業が利益が出ない場合、また違った事業を探さないといけません。結局、これを繰り返していると会社に利益は残らないことになります。

トップの思いと直感で新規事業を探すのが良いのかもしれません。市場調査や市場分析を行って利益が出そうなものに参入するというのが、最も厳しい結果を招くようです。

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