就業規則はあるのに、なぜ役員規定はないのでしょうか?

どんな企業様へ訪問させていただきましても就業規則はありますが、役員規定を作られているところはあまりないようです。

就業規則は、会社として組織として運営するようになった場合、必ず必要なものであるためお作りになられるのだと思います。ただし、何十年も前に作られたものが修正・加筆されていないところも多いようです。

役員規定は本当になくても良いものなのでしょうか?
役員になるくらいの方に対して、就業規則に書かれているモラルの部分をチェック確認してしてもしようがないです。

理想は、役員の仕事をしていただいているかどうかをチェック・確認するようなものがあれば良いと思います。

硬い文書で書かれた規定が必要と言うのではなく、中身が大切です。部長職の上の職種が役員のような形になっていて、従業員役員というあいまいな立場になっていると役員の仕事が見えてこなくなります。

本来役員というのは任期があり、その間に成果・結果を出すか、会社に何らかの形で貢献しないと、次はないという立場です。

従業員の場合は、会社が雇用を保証します。しかし、役員は雇用が保証されていません。自分の身は自分で守るしかないです。

役員になった瞬間、例えば2年間で何をするのか、それを明示するくらいが良いと思います。会社をどうしたいのか、どう改革して行くのか、自分はそのためにどのように動くのかが見えていないと役員としての仕事ができないのではと思います。

役員の仕事というのは、どこにも書かれていません。会社の実情に応じて、何が必要なのを自分なりに判断して動くしかないです。任命されたからやっているというのでは少し寂しいような気がします。

会社を改革するには、まず役員改革からです。毎年、新年度が始まる前に、個々の役員の方々が何をするのかを確認し合うことが大事ではと思います。

よく社長からは、「役員の仕事をしてほしい」と言う言葉が出てきます。部長職の延長線上で役員の仕事を考えていてはいけないという意味合いがあるのでしょう。

役員規定よりも実は、役員ごとの会社改革プランの提出を義務付けした方が会社にとっては大切かもしれません。

逆に言いますと、会社改革プランを書ける人が役員なのかもと思います。

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