躯体や建物、ハードには価値はないかも?

どんな素晴らしいと思える店でも、お金を出せば再現が可能です。価値として認められるのは、そのお店の味と顧客です。実際には、躯体や建物、ハードにも価値は認められますが、飲食店の資産という視点から見るとやはり味と顧客になると思います。

うちの店の企業価値や資産価値はどれくらいになるのでしょうか?という相談をよく受けますが、例えば買う方の立場になって考えてみられたら良いと思います。

立地の良い店、大きな改装をしなくても使えそうな店、素晴らしいスタッフが揃っている店、味の評判が良い店、固定客が付いている店、特別な仕入れルートがある店などなど・・・
自分なりに評価することは可能だと思います。

ただし、飲食店の場合、ハード面は不動産価値評価以上の評価は付きません。一定のルールや法の元できっちりと評価されます。

大事なのは、そのような不動産評価を超える価値が何かあるかどうかです。目に見えない価値、数字には表れてこない価値はありますでしょうか?

不動産のことは専門家の不動産鑑定士の先生に評価していただくと適正な評価が出てくるでしょう。しかし、それだけの評価なら少し寂しいです。それにプラスアルファできる価値と言えるくらいのものがあるかどうかです。

ハード面以外の価値をお持ちの方は、どの場所でどのような業態をなさっても繁盛されると思います。この価値を持てるように精進することが大切なような気がします。

またそのような価値を持っていると実感できている方は、商売が面白く、次々と店を展開されます。自分は何が得意で、何が欠けているのかをご存知だからだと思います。

最終的には、ハードに頼らない経営が理想です。どの場所に行っても通用するものを持つことです。

おそらく不動産鑑定士の先生などに評価してもらわれると、ビックリされるかもしれません。えっ!これくらいの金額(評価)にしかならないのかと・・・

でも飲食店の評価はそれだけではないです。資産とはお金に換算できるものだけではないです。目に見えない評価があるからこそ面白い事業だと思います。是非、そのような価値を貯めて行って下さい。

常に価値を高めるための経営と行動が大切だと思います。

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