皆さん魅力的な社風にしたいとおっしゃいます。従業員の方からもそういう意見が出てきます。しかし、魅力的な社風とはどのようなものでしょうか?

居心地が良い?
楽しい会社?
厳しくない会社?
人それぞれに魅力的な社風の定義は違って来ると思います。

だから魅力的な社風を作ろうと思えば、それを定義し、皆で理解することが大切です。

また隣の芝生は青く見えるもので、他社を羨む傾向があります。しかし、他社は他社なりのやり方と歴史があるからそうなっているのであって、それを羨んでも仕方がないです。

大事なのは自社の社風を作って行くことです。できれば会社が自社のあるべき社風を提示されてはどうでしょうか?

どんな社風にしたいのか?どのような社風を目指すのか?それを明示できていないと、バラバラの意見が出て来るだけになります。

中小企業の場合、社風は社長や経営者の思いにつながります。強い思いを持って経営されているところは社風が出来上がっています。トップの思いが、経営に活かされているかどうか、現れているかどうかだと思います。

社長が自らが情報発信を行い、理想とする方向へと導いて行くことです。魅力的な社風にしようと職場環境や給与面の見直しをしたから行って会社は良くなりません。次から次へと希望要望が挙がって来て、会社がそれを実行してくれないと不平不満が貯まるという悪循環に陥ります。

だから、従業員の方から魅力的な社風に変えたいという意見が出てきた時は要注意です。会社の方針や社長の意向に沿った形で、良くしたいとお考えなら良いですが、安易に社風を変えたいと思っていたら危険です。

実際、良い社風の会社とは、個々人の自主性に任せても大丈夫な会社だと思います。自分を成長させたり、豊かにさせるために自己研鑽を行い、自分で自分を幸せにできる集団になっている会社です。

決められたことをやるのは当たり前、それ以上の成果・結果を出すためにさらに努力するような環境になっていることが理想です。

色々意見はあると思いますが、魅力的な社風とは、自分を成長させることができる会社のように思います。そのために会社からのサポートが欲しいという意見が出てくれば協力されてはと思います。

従業員から見て働きやすい会社という視点から社風づくりを行っていると、会社の意図する方向性とズレる場合がありますので、注意された方がよいです。

伸びている会社ほど、働きやすいという視点よりも人が育つ会社かどうかを基準にされています。

魅力的な社風に変えるということも人が育つ社風に変えるという意味合いで受け止めた方が良いような気がします。

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