この問題も悩まれると思います。近くに同タイプ、同じ業態の店が繁盛されている訳ですから、自店も何らかの対策を打てば繁盛店に近づくかもしれません。
 
その対策をどう打つかです。全く違うことをするのか、真似をするのか?

マーケティング的に判断すると、全く違うことをするのはリスクが高いです。
全く違うことをすると、成功するか成功しないかは誰もわからないと思います。やってみないとわからないという状況です。これでは経営になりません。リスクを少なくして安定して数字を上げて行かないといけません。

それに近くに繁盛店があるということは、お客様はその店だけでなく、そのようなお店の使い方を気に入っておられて支持されているということです。だから、近くの繁盛店がなぜ繁盛されているのか、それを分析することが大切です。

ところがメニューも価格もすべて真似てしまってもお客様に支持されないでしょう。他店の良さは、他店でこそ発揮される訳ですから、真似る部分と自店流に変えて行く部分を判断しないといけません。

商売で大事なのは、繁盛されているお店の真似をすることからスタートすることです。自分流のものを出したいと言う思いが強いかもしれませんが、当たるまで繁盛するまでは真似ることで数字を作られることがベターです。

また真似ることが上手な方は、独創性も高くなって行きます。何が当たって、何が外れるのかも真似ることによって学習して行きます。だから真似ることが恥ずかしいと思われずに、どんどん前向きに真似られてはいかがでしょうか?

余裕のある時は、繁盛店と全く違った戦略も有りだと思います。しかし、余裕がなく、業績が低迷しているなら素直に良いところを盗まれた方が得策です。また、他店の良いところを盗むことが上手になれば、何をやっても成功されます。

奇をてらったことが一番危険です。誰もやったことがないことをやろうとしても無理があります。繁盛店と逆の方向性に行こうとする気持ちをどこまで抑えることができるかが大事です。

それに繁盛店が近くにあるということは、市場が存在するということです。これはやはり何らかのやり方次第で可能性があるということを証明しています。

繁盛している理由を盗み出すプロになることが、自店を繁盛店に近づけます。
鋭い選球眼を是非、養って下さい。

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