わかりやすくイメージしやすいために、焼肉店を例に挙げたいと思います。いつオープンを考えれば良いのか、よく相談があります。オープン時期を間違えると苦戦することがあります。

焼肉店は夏に向かって売上が高くなって行きます。ピークは概ね8月と決まっています。そこから徐々に売上が下がって行き、年末の12月に忘年会などで数字が上がります。

だから秋にオープンすると、焼肉を食べたいムードが終わった後ですので、数字を取りにくいです。販促企画を打ったとしても苦戦する傾向があります。

逆に、3月くらいから少し暖かくなってくると、お客様の数が増え、売上が徐々に上がって行きます。5月の連休など、場所によってはかなり稼がれるところもあります。5月は連休過ぎると少し落ち着きます。6月も同様ですが、急に暑くなると売上も上がってきます。

お客様が食べたいと思うような季節にオープンされて、波に乗ることが良いと思います。そうするとオープン時期の理想は3月~6月です。

また逆の考え方もあります。ピークの時期にオープンすると忙し過ぎて対応できなくなるので、あまり忙しくない時期にオープンして徐々に力を付けて行きたいと考える場合です。気持ちはわかりますが、やはり忙しい時期に、忙しい方が少々ミスがあっても売上が上がるために精神的に楽だと思います。

秋というのは、本当に飲食店にとっては厳しい時期です。何をやっても反応がないという感じです。

ピークを外すという意味であれば2月くらいから準備を重ねて3月の忙しい時期を迎えるという方がまだ良いかもしれません。

大事なオープンですので、できれば年間計画を立てた中でスタートされることをおすすめいたします。

他の飲食店でも言えると思います。お客様が外食をする時期に合わせてオープンして、勉強を重ねることが力になります。

いろんなことを想定されて、もしこのようなことが起こったらどうしようかと悩んだり、迷われます。でも最初から失敗なしということはないです。皆さん口には出せないような失敗を繰り返されて繁盛店を作られています。

だからこそ、忙しい時期に飛び込み早く対応できるようになった方が良いと思います。

春から夏に向かって新しい店がどんどんできることを祈っています。

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